パソコンで音楽を聴く:音楽漬けの日々(1)
音楽漬けの日々を取り戻せ - (1) (2) (3) (4) (5)
プロローグ: いまは懐かしき「音楽漬け」の日々
私の学生時代は学業も放ったらかしで、まさに音楽漬けの毎日でした。
聴くだけでは飽き足らず、自分で下手な曲まで作って、ギターをかき鳴らしては「歌がなければ死んだほうがまし」とうそぶきながら、下宿の部屋では、いつもラジカセから音楽が流れている生活でした。
下手だったけど、音楽への情熱は
熱かった学生時代のひとコマ。
ところが時は流れ、気がついてみるとギターはもう10年以上、まともに弾いていないし、カラオケすら行かないし、なにより、生活していても音楽を流す時間がずいぶん減ってしまっていたのです。
まさに「どうしたんだ、オレ?」といった感じでした。
そんな状況を一変させたのがCDプレーヤーの故障でした。そして、同時期に Windows Vista 搭載のノートパソコンを購入したことで、再び、音楽漬けの日々が戻ってきました。CDが聴けなくなったことが「引き金」になるなんて皮肉な話ですが、キッカケなんて、そんなものです。
音楽はCDプレーヤーで聴くもの?
最近まで私にとって音楽は「CDで聴く」のが当たり前でした。持っているCDの枚数は100枚程度で多くはありません。それでも、特に気に入っているアーティストの数十枚のCDは繰り返しCDプレーヤーで聴いていました。それが音も一番いいし、普通だと思っていたからです。
もちろん、パソコンでCDから曲のデータを取り込んでMP3という音声ファイルに圧縮して保存する、という方法は知っていました。
でも、オリジナルのCD(音源)を持っているのだから、わざわざ音質が悪くなるはずのMP3にする必要もないし、パソコンのスピーカーはオマケ程度で、そんな悪い音質で再生して聴くこともないだろう、と最初からその気はなかったのです。
特に私がメインで使っているパソコン(Windows XP SP2、メモリ512MB)の能力ではパソコンを使いながらMP3を再生すると途中で曲が止まったり、動作が遅くなったりで、音楽の再生には使いたくなかったのです。なにより、手持ちのCDをMP3に変換する作業自体も面倒に感じていたのです。
CDプレーヤーが壊れてしまった!
ところがある日、CDプレーヤーが壊れてしまったのです。正確に言うと、ステレオコンポでCDプレーヤー部分だけが故障して、うまく再生できなくなったのです。すると以前ほど使わないとはいえ、お気に入りのCDも聴けないのは寂しいので、とりあえずパソコンで聴いてみたわけです。
幸い(?)ほぼ同時期に、仕事上、Windows Vista 搭載のパソコンが自宅でも必要だったので、いま使っているパソコンとは別に、最新のノートパソコンを購入しました。しかもパソコンでの作業では、やはり使い慣れた古いほうを使うことが多く、せっかくの新品ノートパソコンが遊んでいる状態だったので、これを使わない手はありません。
つまり、使う頻度の少ないノートパソコンなら、CDの再生マシンに使っても、メインのパソコンでの作業が遅くなるという心配もないし、再生中に曲が途切れたりすることもないだろう、というわけです。
パソコンをステレオコンポにつないだら
そこでまずは、お気に入りのCDをノートパソコンの光ディスクドライブに入れて再生してみました。さすがに最新のノートパソコン、内蔵スピーカーでもそこそこの音で聴けることがわかりました。
Windows Vista Home Premium 搭載の富士通ノート
FMV-BIBLO NF70U。CPUは Core 2 Duo プロセッサ
で 1.66GHz、メモリ2GBと音楽を聴くだけには贅沢。
それでも、やはり音質は良くないし、音量も低音もパワー不足なので、次の手段としてパソコンのヘッドホン・ジャックからステレオコンポの外部入力端子に音声ケーブルでつないで再生してみたのです。
パソコン側はヘッドホン・ジャックにオーディオケーブルをつないで
コンポ側は外部入力端子(AUX IN)にオーディオケーブルをつなぐ
その結果は…、「結構、いい音じゃない!」
パソコンが立派なCDプレーヤーになりました。音質もパソコンで再生しているとは分からないほど、期待以上に「いい音」でした。それは、これならコンポの買い替えは必要ないな、と感じさせるものでした。
パソコンを本体から離れた場所にあるコンポにつないで音楽を聴くなんてことは考えたこともなかったのですが、今回はあまり使わないノートパソコンだったので、気軽につないだのが良かったのでしょう。
いよいよパソコンに曲を取り込む
パソコンが『CDプレーヤー』として十分に使えることは分かったのですが、どうしても気に入らない点がありました。それは曲の再生中に「ブイーン」とCDが高速回転する音です。パソコンは体に近い場所にあることもあって、再生の最初や、曲と曲の間の無音部では特に耳障りです。
さらにノートパソコンは小型化のために光ディスクドライブの「トレー」なども頑丈な造りとはいい難く、CDを交換するたびにトレーから出し入れしていると可動部分が壊れるのも早そうで嫌だな、と感じたのです。
各種DVD、CDに対応の「スーパーマルチドライブ」搭載。
トレーを引き出すとレンズ部がむき出しで華奢な感じがする。
それならオリジナルのCDは持っているけど、一度、曲のデータをパソコンに取り込んでしまえば、聴くたびにCDを取り替えなくてもいいし、再生中にCDの回転音は気にならないだろうし、便利なんじゃないか…。
ということで、ついに(思いもよらない展開で)パソコンに手持ちのCDから音楽データを圧縮して取り込むことになったのです。
<次回へ続く>
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