「OLED」とは「Organic Light Emitting Diode」の略で、発光材料に有機物質(Organic)を使った「LED(発光ダイオード)」という意味です。つまり「OLED」は電流を流すと自ら発光する素子なのです。
この「電流を流すと発光する現象」は「エレクトロルミネッセンス」と呼ばれ、英語では「Electroluminescence(EL)」となります。
そして「EL」の発光物質に「有機物質(Organic)」を使ったものが「有機EL」であり、その現象を利用した発光素子が「OLED」ですが、日本では素子も含めて「有機EL」と呼ぶことが多いです。
「液晶」は自ら発光しないため、ディスプレイにするには背後から照らすバックライト装置が必要ですが、「OLED」「有機EL」は自ら発光するために不要となります。
そのため、より薄くて軽く、消費電力も少ない製品が可能となります。ある程度は曲げたり、形状の加工もできるのも特徴です。
「OLED」によるディスプレイ(有機ELディスプレイ)は液晶と較べて実用化が遅かったため、同じサイズでは液晶ディスプレイよりもまだ高価ですが、その優位性から需要が増えれば価格も下がるはずです。
すでに大型画面テレビの市場でも「OLED」を搭載したモデルが登場し、液晶よりも高額ですが、その画像の美しさやパネルの薄さが話題になっています。
そんな中、先日(2017/9/13)、アップル社よる新型スマートフォン「iPhone X(テン)」の 11月3日発売が発表されました。
この「iPhone X」のディスプレイが「OLED」であり、今回、初めて iPhone に搭載されました。
これによってスマートフォンのディスプレイは「液晶」から「OLED」へ、一気に置き換えが進むかもしれないと注目されています。
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