「VLOOKUP関数」とは、指定した表や範囲から、行ごとに数値や文字列などを検索するための関数です。たとえば名前に番号を付けた一覧表があれば、番号によって名前を検索して表示させることができます。
※ Excel 2021 以降は上位互換の「XLOOKUP関数」が使えます。
(最終更新日:2024年03月20日)
「LOOKUP(ルックアップ)」には「検索」という意味があり、そこで「データベースの中から必要な項目を捜し出すこと」にも使われます。
さらに「VLOOKUP(ブイルックアップ)」の「V」は「vertical」、つまり「垂直の」という意味があり「縦方向の検索」をする関数名となります。
ちなみに「HLOOKUP関数」も存在しており、「H」は「horizontal」=「水平の」を意味しており「横方向の検索」をする関数名となります。
そんな「VLOOKUP関数」の形式は
=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,[検索方法])
となります。
指定した「範囲」の1列目で特定の値「検索値」を検索し、範囲内の「列番号」で指定した列で「検索値」と同じ行にある値を返します。
「検索方法」は「完全一致」なら省略しても構いません。
具体的に名前に番号を割り振って、番号から名前を検索する簡単な表を使って確認してみましょう。
ここでセル「E1」に検索したい「番号」を入力し、セル「E2」に「結果」を表示するためには
=VLOOKUP(E1,A2:B4,2)
という関数式を「E2」に入力します。
つまり
- 「検索値」は「検索番号」を入力する「E1」
- 「検索値を含む範囲」は「A2:B4」で番号と名前の範囲を指定
- 「範囲内の列番号」は「2」で範囲内 2番目の「B列」を指定
- 「完全一致」で検索するので「検索方法」は省略
ということです。
これでセル「E1」に番号「2」を入力して検索すると、結果セル「E2」には「池田二郎」という名前が表示されます。
もちろん「E1」に「3」を入力すれば「E2」には「三枝三郎」が表示される、というわけです。
◎追記(2024/3/20)
Excel 2021 以降、「VLOOKUP」の上位互換関数として「XLOOKUP関数」が導入されました。
範囲の指定が柔軟になり、複数の結果を複数セルに「スピル」することが可能です。
「スピル機能」が追加されたので「XLOOKUP関数」も追加されたといってもいいでしょう。
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