「INDIRECT関数」とは、参照したいセルを文字列で指定することで、指定したセルの値を表示させる(セルの参照を返す)関数です。
「INDIRECT(インダイレクト)」には「間接的な」という意味があるので、参照したいセルをそのまま指定するのではなく、文字列で指定することで「間接的にセルを参照する関数」の名前にしたのでしょう。
関数の書式は
INDIRECT(参照文字列, [参照形式])
となり「参照文字列」で参照するセルを文字列として指定します。
「参照形式」は参照セルの指定が一般的な A1形式なら省略できます。
セルを指定するには「A1」「B3」という「A1形式」以外に「R1C1」「R2C3」という「R1C1形式」がありますが、あまり使われていないからです。
たとえばセル「A1」に「100」が入力されている場合、セル「B1」に「=A1」と入力すると「100」が表示されます。
同様にセル「A2」に文字列「A1」を入力して、セル「B2」に「=INDIRECT(A2)」と入力しても「100」となります。
この場合 =INDIRECT(A2) は =INDIRECT("A1") と入力したのと同じことになり、どちらも結果としてセル「A1」の値の「100」が参照されます。
複数の文字列を「&」で連結してひとつの文字列にできるので「1月」という名前のシート上にあるセル「F20」の値を参照したいときは、別シートの「A1」に「1月」と入力し、同じシートの別のセルに
=INDIRECT(A1&"!F20")
と入力すれば
='1月'!F20
と同じ結果となり「INDIRECT関数」で別ページのセル参照することができます。
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