エクセルで「オートフィル」とは、すでにセルに入力されている式や値を参考に、自動的に連続したセルの式や値も埋める機能です。日付や曜日、規則性のある値を連続入力するときに便利です。
たとえば、あるセルに「月」と入力して、そのセルを選択すると右下に小さな四角い「オートフィルハンドル」が現れます。
この「オートフィルハンドル」をドラッグすると「火」「水」「木」... と連続したセルに曜日が自動的に入力されます。日付でも一緒です。
「フィル(fill)」には「いっぱいにする」「満たす」といった意味があるので「自動的」を意味する「オート(auto)」と組み合わせて「オートフィル(auto-fill)」という用語になっています。
もちろん「オートフィルハンドル」を行方向にドラッグしても「オートフィル」はできます。
今度はセル「A1」に「1」の値を入力して「オートフィルハンドル」を下方向に「A10」までドラッグすると、「A2」から「A10」すべてに「1」が入力(コピー)されます。
このとき「オートフィル」が完了した状態でセル「A10」の右下には「オートフィルオプション」のアイコンが表示され、クリックすると以下の選択肢が表示されます。
・セルのコピー
・連続データ
・書式のみコピー
・書式なしコピー
・フラッシュフィル
ここで「連続データ」を選択するとセル「A1」から「A10」には「1」から順に「10」まで、連続した数字が自動的に入力されます。
「Ctrl」キーを押しながら「オートフィルハンドル」をドラッグする、という方法もあります。
ほかにも、たとえば「A1」に「1」、「A2」に「3」を入力して、「A1」と「A2」を同時に選択したとします。
ここで「オートフィルハンドル」をドラッグすると「A3」には「5」、「A4」には「7」と奇数が連続で自動入力されていきます。
計算式の入力されたセルを「オートフィル」することもできます。
同じ代入式による計算の繰り返しが「オートフィル」で簡単にできるのはエクセルならではの機能です。
このように規則性のあるデータを自動入力したいとき「オートフィル」は便利です。いろいろと試してみましょう。
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