あるアプリケーションが標準で使っている形式とは違うファイルを読み込んで、利用できる状態に変換するのが「インポート」であり、違う形式に変換したファイルで保存するのが「エクスポート」です。
たとえばカンマで区切られたデータによる「CSV」形式のファイルをエクセルで読み込む作業は「インポート」であり、編集後に「PDF」形式のファイルに変換、保存する操作は「エクスポート」といえます。
ただし、アプリケーションによっては「インポート」は「読み込み」「取り込み」と表記されたり、「開く」機能に含まれている場合があり、同様に「エクスポート」も「書き出し」と表記されたり、「保存」機能に含まれている場合があります。
また競合するアプリケーションがあれば、そのファイルを「インポート」できれば乗り換えを促せるし、利便性も向上します。
たとえばワードでも「OpenDocument テキスト(.odt)」や「WordPerfect(.wpd)」といった他の形式のファイルを開くこと(インポート)ができます。
データファイルだけでなく設定ファイルを「インポート」「エクスポート」できる場合もあります。
下図は Internet Explorer の「インポート/エクスポート設定」画面です。
一方、広く普及しているファイル形式に「エクスポート」できるのも便利です。
たとえばワードやエクセルなど Office のアプリケーションは標準機能で「PDF」形式に変換、保存できるようになっています。
もしもワードやエクセルを持っていない相手でも PDF を開けるアプリケーションがあれば閲覧してもらうことができます。
「インポート(import)」には「輸入」、「エクスポート(export)」には「輸出」という意味もありますが、商品の「輸入」や「輸出」も国ごとの通貨や言語に適用させることで売りやすくなるわけです。
ファイルの「インポート」「エクスポート」もアプリケーション間でデータを自由に往来できるようにしてくれます。
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