「Chromebook(クロームブック)」とは、検索サービスの世界最大手企業の米グーグル社が開発したオペレーションシステム「Chrome OS(クロームオーエス)」を搭載したパソコンの名称です。
「Chrome OS」はすでに利用者も多いウェブブラウザーの「Chrome」をベースに、その上で動くメーラー「Gmail」 、文書作成「Googleドキュメント」などの「Googleアプリ」がすぐに利用できるようになっています。
「Chrome OS」やアプリ、セキュリティはネットにつなぐだけで自動更新され、常に最新の状態でチューニングされるためパソコンの起動も高速(10秒以内?)で、データ共有も簡単というのが謳い文句です。
「Android OS」と同様、「Chrome OS」や「Google アプリ」は無償で提供されるため、「Chromebook」の価格は本体のハードが中心となり、200~500ドルと低価格で販売されるのも魅力となっています。
米国ではすでに発売されて市場にも入り込んでおり、日本でも2014年7月から、まずは企業や教育機関に向けての発売が発表されています。
個人向け「Chromebook」発売についてはグーグルの戦略次第ですが、まずは企業向け、教育向け市場で足場を固めようとしています。
◆ Chromebookは個人でも買える? - 週アスPLUS
「Chromebook」では「クラウド」を活用するだけでなく Windows OS パソコンに対抗するため、ネットにつながっていなくても使用できる「オフライン」に対応するように「Googleアプリ」も強化しています。
とはいえ、本体の低価格と管理コストの安さで企業を狙ったとしても、従来からの Windows Office や業務用アプリケーションの継続的な利用という観点からは Windowsマシンが一気に置き換わるのは容易ではないと予想されます。
一方、いままでマイクロソフトの独り勝ち状態のパソコン市場にも新しい競争が起きることで、さらなる低価格化や新しい魅力を加える動きが促進される可能性は高く、これからの展開に目が離せません。
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