「UTC(協定世界時)」とは、世界各地の標準時を決めるときの基準となる「世界標準時」のことです。たとえば日本の標準時(JST)は「UTC」よりも 9時間進んでいるため「UTC+09:00」と表示されます。
パソコンの「日付と時間」のタイムゾーン設定でも「UTC-06:00」や「UTC+03:00」といった表示と都市名から各地の時間に設定できます。
太陽の位置を基準にすると、同じ国でも経度が違えば時間も違うことになりますが、それでは不便で混乱が生じるので同じ時間を使うエリアを設定したものが「タイムゾーン」です。
日本などはひとつのタイムゾーンですが、米国のような広大な国では複数のタイムゾーンに分かれることもあります。
Windows では「追加の時計」機能で 2つ時計を追加できますが、各都市の時間は「UTC+0」からの時間差で確認できます。
「UTC」は英語の「Coordinated Universal Time」の略で、本来なら「CUT」のはずですが、フランス語の「Temps Universel Coordonne」を略した「TUC」と調整がつかなかったため、という解説もあります。
かつて「世界標準時」はイギリスのロンドン郊外にあるグリニッジ天文台における平均太陽時間で決められており、いわゆる「グリニッジ標準時(Greenwich Mean Time : GMT)」というものです。
しかし現在、世界の標準時は原子時計を元に修正定義された「UTC」に置き換えられています。
詳細に興味のある方は、以下のページも参考にしてみてください。
意外と奥深く、長い歴史があります。
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