無線LAN には「11a」「11g」「11b」「11n」といくつもの技術規格があり、利用者には分かりづらいですが、これまで最速だった「11n」よりも最大で 約11.5倍も高速という「11ac」規格が登場しています。
◆ 「11ac」の高速化技術 | BUFFALO バッファロー
「11ac」の正式名は「IEEE 802.11ac」で、「IEEE(米国電気電子学会)」の中で「LAN技術」の標準を策定している「802委員会」が定めた無線LAN の標準規格のひとつ、ということになります。
「11ac」も昨年までは「Draft(ドラフト)」状態でしたが、2014年1月に正式規格となり、今後、登場する「11ac」製品は「正式版対応」となることもあり、これから本格的な普及が予想されます。
※「ドラフト」は契約や規約の「草案」を意味します。正式版となると対応製品も増え、機能も向上して値段も下がってきます。
「11ac」の特徴は、なんといっても高速な通信速度です。理論上は最大 6.9Gbps と「11n」の 約11.5倍もの速度が出せる規格ですが、2014年3月現在、最大1.3Gbpsまでに対応した製品が入手できます。
◆ 無線LAN親機 : WZR-1750DHP2 | BUFFALO バッファロー
従来最速の「11n」が最大 600Mbpsなので、1.3Gbpsはその2倍以上となります。さらに有線LAN でも現在は 1Gbps(1,000Mbps)が中心で、無線接続でも有線を越える速度が期待できるようになったわけです。
もちろん、あくまでも規格値のため、接続環境によっては実際の速度が大幅に下回ることもあります。また、利用するには無線ルーターと受信側の製品(子機)が共に「11ac」に対応している必要があります。
※今後、登場するスマホ、PC は着実に「11ac」に対応するはずです。
一方で「11ac」は通信速度が速いだけでなく、強力な電波による安定通信が可能で、通信データ容量も大きくなる技術が採用されています。
◆ 次世代規格「11ac」とは?:11acなら、Aterm! | AtermStation
対応機器がない段階で「11ac」対応の無線ルーターを買うメリットは少ないですが、家の中で使う無線LAN の製品が増える中、より高速で安定した通信が可能な「11ac」規格の普及は時間の問題でしょう。
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