家庭用のプリンターでも、スマートフォン(スマホ)で撮影した写真や保存ファイルを直接印刷できる機種が増えました。このようにプリンターやスマホなどを直接、無線でつなぐ規格が「Wi-Fi Direct」です。
これまで無線接続をするには、多くの場合「無線LAN ルーター」など中継ポイントがありました。
そこにパソコンやプリンターが別々に「無線LANルーター」とつながり、ルーターを経由してパソコンとプリンターがつながっていました。
ところが「Wi-Fi Direct」は、プリンターとスマホ、タブレット端末、デジタルカメラ、携帯用ゲーム機など
無線LAN を内蔵した機器同士を中継ポイントがなくても、直接、無線接続するための規格
です。 機器の組み合わせは、どれでも構いません。
出典)カラリオプリンター Wi-Fi Direct | 製品情報 | エプソン
そもそも「Wi-Fi」とは、電子機器同士を無線LAN で確実に相互接続できるように業界団体が規格化したもの、と解説しました。
その「Wi-Fi」の仕様を決めた同じ業界団体(Wi-Fi Alliance)が、Wi-Fi 機器同士が直接、接続できる仕様をこれまた規格化したため、今度は「Wi-Fi Direct」という名前になったわけです。
スマホのデータを印刷できるといっても、プリンターによって「無線LAN ルーター」など中継ポイントが必要な機種もあるし、プリンター自身が(簡易的な)アクセスポイントになる機種などもあります。
そのため、これからプリンターを購入して、スマホの写真やデータも印刷したいなら、自宅のネットワーク環境と合わせて、プリンターが「Wi-Fi Direct」に対応なのかなども確認しておくといいでしょう。
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