Word のような編集機能を持つソフトウエアでは、編集を制限して、見るだけ、読むだけの状態で表示できる機能が用意されていることがあり、「閲覧表示」「閲覧モード」「ビュー表示」と呼ばれています。
Word 2007、Word 2010 では「表示」リボンに「全画面閲覧」があります。全画面の閲覧表示ということです。
「閲覧表示」の状態で見たり、読んだりすれば、間違って種類に変更を加えてしまうこともなく、編集時だけ表示される改行記号や操作を助ける補助線なども非表示になって見やすい、という利点もあります。
「印刷レイアウト」「印刷プレビュー」でも同様に見たり、読んだりできますが、あくまでもどのように印刷できるかを表示するもので、表示の拡大やページの切り替えなどは「閲覧表示」のほうが便利です。
ただし、「閲覧表示」では見やすく、読みやすくするためにレイアウトを変えて表示することもあるので、どう印刷されるか事前に知りたいときは「印刷レイアウト」で確認しておく必要があります。
一方で「閲覧表示」だけに特化したソフトウエアもあり、それらは別途、「ビューワー(viewer)」「ブラウザー(browser)」という名前で提供されていることが多いです。
先週紹介した Acrobat Reader は PDF のビューワーです。
◆ Adobe - 無償の PDF ビューア、Adobe Reader のダウンロード
Word にも閲覧するだけのビューワーが無償で提供されています。
◆ Word Viewer をダウンロード
※ マイクロソフト公式ダウンロード センター
ソフトウエアの「閲覧表示」と専用のビューワーは「なにをするか」「どういう環境か」によって使い分けることになります。
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