ソフトウエアにおける「アップデート」は基本は変えずに細かい更新や修正をおこなうことで、「アップグレード」は基本部分を含めて大きく変更すること、と理解しておけばいいでしょう。
「アップデート(update)」には「最新の状態にする」という意味があり、新たに見つかった不具合の修正や最新の情報に基づく変更などを反映するときに使われます。「修正プログラム」や「アップデートファイル」などで提供されることが多く、「Windows Update」はそのひとつです。
一方の「アップグレード(upgrade)」には「性能向上」「ランク(グレード)を上げる」といった意味があり、小手先の修正というよりも、全体や主要な部分を作り変え、多くは「新しいもの」として提供するときに使われます。全体をインストールし直す場合がほとんどです。
では Windows 8.1 は Windows 8 に対する「アップデート」なのか「アップグレード」なのかといえば、主要な部分は変わらず、不評な部分を修正したものなので「アップデート」といっていいでしょう。
◆ Windows 8 から Windows 8.1 にアップデートする - Microsoft Windows
一方で Windows 7 から Windows 8 は「アップグレード」がしっくりきます。見た目にも操作法などでも、大きな変更があったからです。
同様に Windows 8 を飛ばして、Windows 7 から Windows 8.1 にする場合も、やはり「アップグレード」ということになります。
絶対ではありませんが、「アップデート」は無料で提供されることが多く、「アップグレード」は有料なことが多いです。
Windows 8.1 は Windows 8 の利用者には無料で提供されたことからも「アップデート」なのでしょう。
バージョンと呼ばれるソフトウエアの世代数で、整数部分が変われば「アップグレード(=バージョンアップ)」で、小数点以下が変わるのは「アップデート(=マイナーバージョンアップ)」と捉えることもできます。
7 → 8 バージョンアップ(=アップグレード)
8 → 8.1 マイナーバージョンアップ(=アップデート)
とはいえ、実際には「アップデート」と「アップグレード」の違いは厳密ではなく、「これで?」というレベルのアップグレードでがっかりすることもあり、導入するときは
事前に「どこが変わるのか」は確認しておきたい
ところです。
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