1990年代後半、ネットを使って多くの人に情報を発信する方法として、記事を掲載した電子メールを、購読希望者のメールアドレスを集めて一斉に配信する「メールマガジン(メルマガ)」が普及し始めました。
そこに「まぐまぐ!」のように無料でメールマガジンの配信を代行し、読者も集めてくれるサービスが登場し、一気に普及しました。
◆ まぐまぐ!-メールマガジン (メルマガ) 30,000誌!!
登録されているメルマガを見ていて感じるのは個人が発行するメルマガが非常に多いことです。その普及に「まぐまぐ!」など無料のメールマガジン配信サービスが大きな役割を果たしたのは間違いありません。
「週刊なにしろパソコン」が誕生したのも、そんなメルマガ全盛の 2001年で「まぐまぐ!」を使って配信を開始しました。
◆ [01/11/25] 創刊準備号 - 「週刊なにしろパソコン」
創刊準備号でも紹介している小泉元首相のメールマガジンが開始されたのも 2001年で、最盛期に読者数が 200万人を超え、日本で最も読まれているメルマガとして話題になりました。
◆ 小泉内閣メールマガジン(バックナンバー)
ちなみに「メールマガジン(mail magazine)」は和製英語のようで、e-mail newsletter が使われているようです。
もちろん「メルマガ」で通じるのは日本だけです。
その後、
・ 覚えがないのに届く迷惑メールまがいのメルマガが増えたこと
・ ブログ、ツイッター、フェイスブックなどネットを使った情報発信の方法が多様化したこと
などでメルマガの存在感は薄くなりました。
それでも、最近では堀江貴文氏のメルマガが、有料(月額840円)にも関わらず購読者が 1万5千 を超える人気となるなど、切り口を変えればメルマガにも伸びる余地はありそうです。
また「週刊なにしろパソコン」のように、すでに 10年以上続いているメールマガジンもたくさんあり、他のメディアとの併用が当たり前になっています。
特にネットショップ、ネットサービスでは、利用者に向けた定期的な情報提供ツールとしてメルマガは今後も欠かせないでしょう。
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