「クイック アクセス ツールバー」とは、Office 2007 で導入され、ワードやエクセルなどで「よく使うコマンド(命令)」を登録して、すぐ実行できるように画面の左上に常時、ボタン表示できるツールバーです。
たとえばエクセルの「クイック アクセス ツールバー」の初期設定は「上書き保存」「元に戻す」「やり直し」の3つのコマンドです。
ここに、ほかのコマンドも自由に追加、削除、並び替えができます。
◆ 「クイック アクセス ツールバー」に登録すると便利なコマンド
Office 2003 以前は様々なコマンドが「ボタン」として並んでいて、よく使うコマンドの「ボタン」を追加登録したり、使いやすい場所に設置したり、かなり自由にカスタマイズできる仕組みでした。
ところが Office 2007 で「リボン」が導入されると同時に「ボタン」はなくなり、その代替として「よく使うコマンド」を登録し、すぐに実行できるようにしたのが「クイック アクセス ツールバー」です。
なんでもカスタマイズできる「ボタン」より、画面左上に限定された「クイック アクセス ツールバー」のほうが分かりやすく、上級者でなくても利用できると考えたのかもしれません。
その後、Office 以外にも「Windows Live メール」「ペイント」など、マイクロソフト社が提供するアプリケーションに「リボン」の導入と同時に「クイック アクセス ツールバー」が採用されています。
さらに Windows 8 では、デスクトップ画面で開く「フォルダー」のウインドウにも「クイック アクセス ツールバー」が使えるようになっています。
今後、マイクロソフト社以外でも「クイック アクセス ツールバー」が採用されるか分かりませんが、どうせなら Windows の共通ツールとして、どんなソフトでも使えるようにして欲しいものです。
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