タッチパネルを使ったスマートフォン、タブレット端末が人気となり、指先で画面に触れる「タッチ操作」で使われる「タップ」や「スワイプ」といった特有の用語も耳にするようになりました。
ただし、機種や OS によって少しずつ用語にも違いがあるので、今回は Windows 8 で使われているタッチ操作を中心に解説していきます。
◇タップ(Tap)
画面上のアイコンやボタン、選択したいポイントを指先で軽く「ポン」と叩くように触れてからすぐ離す操作
- タップしたタイルやアイコンのアプリが開いたり、ボタンや特定のポイントに割り当てられたアクションが実行される
- マウスのクリックと同様のアクションが多い
- 2回続ければ「ダブルタップ」となる
この絵だと、触れた後、離したかどうかはっきりしませんが、「タップ」は「触れてから離す」までの一連の操作というのがポイントです。
◇長押し(Press and hold)
画面上のアイコンやボタン、選択したいポイントを指先で軽く押した(Press)まま、少し待つ(Hold)操作
- タッチした項目に用意されたメニューが表示されたり、選択の確定など状況に応じたアクションが実行される
- マウスの右クリックと同様のアクションが多い
◇スライド(Slide)
画面上の一点を指先で軽く押さえ、そのまま離さず、画面上をなぞるように動かす操作
- 画面の表示内容を移動「スクロール」させたり、押さえた項目の「移動」「並べ替え」などを実行する
- マウスでドラッグ(左ボタンを押したままマウスを移動)するのと同様のアクションが多い
◇スワイプ(Swipe)= すばやく短い「スライド」?
画面上の一点を指先で軽く押さえ、そのまま離さず、画面上をすばやく、短く、動かす操作
- 押さえた項目を移動させたり、画面の端に隠されたメニューを引き出したり、引っ込めたりする
- マウスのドラッグ操作と同様のアクションが多い
【ポイント】 「フリック」「プリップ」というタッチ操作もあります。
「フリップ(fip)」は、触れた画面上で指を操作方向にスライドして、最後は払うように離す操作。
「フリック(flick)」は、触れたポイントで指を操作方向に弾くように跳ね上げ、最後は離す操作。
統一されていない部分もありますが、ざっとこんな感じです。
そもそもの英単語の意味からイメージしてみてもいいでしょう。
「タッチ(Touch)」=「触れる」
「タップ(Tap)」=「軽くたたく」
「スライド(Slide)」=「滑らす」
「ドラッグ(Drag)」=「引きずる」
「スワイプ(Swipe)」=「拭い取る」
「フリック(Flick)」=「すばやく動かす、弾く」
「フリップ(Flip)」=「(指先などで)はじく、払う」」
マイクロソフトの公式サイトにも解説ページがありますが、どうにも「スライド」「スワイプ」「ドラッグ」の区別が曖昧です。
この絵から「動きが短い」のがスワイプと伝わるかは微妙です。
スライドは一直線に滑らせ、ドラッグはまっすぐでなくてもいいのでアイコンやウインドウなど対象物を引きずった感じです。
この違いも微妙ですね。
とにかく最初は
「タップ」と「スワイプ」という2つの耳慣れない用語
を覚え、それを使った操作を理解できれば十分でしょう。
実際、タッチ操作は体(指先)が覚えてくれたら、操作方法の名前はあいまいでも、徐々に使いこなせるようになります。
それでも、本や雑誌などでタッチ操作の説明を読んだり、教わったりするときは、こうした操作の用語を知っておいたほうが便利です。
ちなみに今回の解説に使った画像のフリー素材は、以下のページからダウンロードして誰でも利用できます。
◆ Touch Gesture Icons | Mobile Tuxedo(英文サイト)
言葉での説明に困ったら、使えるかもしれません。
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