エクセルなどで使われる「マクロ(macro)」とは、決まった操作や処理を記録して、それをあとから呼び出して自動実行する機能です。
毎回、あるいは定期的に同じ手順を繰り返す作業をマクロ化すれば、作業を大幅に効率化できる場合があります。
たとえばエクセルで、毎月、入力する数字は少しずつ違っていても、各項目の計算処理やグラフ作成処理は同じ手順で実行するのであれば「マクロ機能」を使って、半自動化で処理することも可能です。
マクロを作成するには、ひとつひとつの処理を記述して(スクリプトを書いて)いく方法と、
実際に順番に沿って行った操作手順を「自動記録」機能で覚えさせ、保存する方法があります。
もちろん作成したマクロを選んで実行、編集、削除することもできます。
たとえば、簡単なマクロでもシートをまたいだ操作や、メッセージやボタンを表示させることができます。
やろうと思えば、かなりのことができてしまいます。
ちなみに「マクロ(macro)」という単語には「大規模な、巨視的な」といった意味があり、細かい作業の積み重ねをひとつの塊として捉え、自動処理できるようにしたもの、とイメージするといいでしょう。
「自動的に操作できる」ということは、立派な「プログラム」です。そこで、このマクロ機能を悪用した「マクロウイルス」というものも存在します。
なんにでもウイルスは取り付くものです。
たとえばエクセルの表を開くとマクロが付属していたので使ったら、その後、そのエクセルで開くファイルすべてに同じマクロが自動的に付き、予期せぬ操作を繰り返すといった事例もありました。
現在では、マクロが付いたエクセルでは
「必ず警告を出してマクロは無効にする」
が初期設定となり、被害は少なくなりました。
とにかく、
心当たりのないマクロは実行しない(有効化しない)
のが基本です。
一方で、作業内容によってはマクロが有効な場合もたくさんあります。それでも、なんでも「自動化」すればいいというものでもありません。
特に「理由が分かった上で自動化」するのならいいのですが、単純に便利だから、面倒なのはいやだから、ということでとにかく時間をかけてマクロを作成して自動化する、というのは控えたほうがでしょう。
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