Windows RT とは、Windows 8 から機能を省いて、タブレットなどで使うために特化した新しい OS です。そして RT 単体では発売されず、タブレット端末にプリインストールされる形でのみ提供される商品です。
Windows RT の「RT」は「アールティー」と読みますが「プログラムを実行したとき」といった意味の「Runtime」の略だと紹介している記載もありますが、あまり思い入れのある名前ではなさそうです。
◆ Microsoft Windows RT - Wikipedia
Windows RT は Windows 8 と比べると、タブレット端末として便利に使えるように、以下のような特徴があります。
- Windows RT 搭載 PC は「コネクト スタンバイ機能」で Windows 8 PC よりも速く、瞬時に起動が可能。
※ バッテリー消費も抑え、モバイルで長時間使える設計 - Windows Update と Windows Defender を常駐、PCを最新状態に保ち、セキュリティ強化している。
- Microsoft Office 2013 RT が付属
特に Office 2013 RT は、Windows RT 専用に設計された新しい Word、Excel、PowerPoint、OneNote を含んでいるため、日頃のパソコン利用が Office 中心の人には魅力的かもしれません。
◆ Office 2013 RT の紹介 - Office.com
一部のマクロ、アドインなどが使えないといったことを除けば、通常の Office 2013 とほぼ同じ機能です。
一方、Windows RT で最も注意すべき点は
Windows ストアから直接アプリをインストールできますが、
以前のバージョンの Windows で使用していたデスクトッププログラムはインストールできない
ということです。
つまり、これまで
愛用してきた Windows 用のプログラムがあっても、そのままではインストールできない(利用できない)
ということです。
もちろん新たに Windows ストアから購入したり、同等なプログラムを探して利用することはできますが、事前に確認が必要です。
◆ Windows 8 向けアプリ - Microsoft Windows
つまり、現在の Windows パソコンから完全に乗り換える、といった目的では Windows RT を搭載した端末は不十分です。
◆ Windows RT: よく寄せられる質問 - Microsoft Windows ヘルプ
基本アプリと Office 2013 RT、そして Windows ストアから入手できるアプリで十分で、すぐ起動するタブレット端末の使用感が気に入った人にはちょうどいい OS かもしれません。
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