ワードやエクセルで用意されているリボンに「校閲」タブがあります。このタブで表示されるタスクで、スペルチェックやコメントの挿入、変更の履歴を残すことができます。
この「校閲」という言葉、「デジタル大辞泉(goo辞書)」によると
[名]文書や原稿などの誤りや不備な点を調べ、検討し、訂正したり、校正したりすること。「専門家の―を経る」「原稿を―する」
という意味になります。
確かに、スペルチェックや変更履歴を残す、といった作業をひとことで表すとすれば、この言葉で間違いはないでしょう。
それでも「校閲(こうえつ)」という言葉は、一般の人は日常的に使わないため、読みづらく、分かりづらく、覚えづらい用語になっています。
そこで英語版のワードやエクセルで、リボンの各タブがどういう名前になっているかを調べると「校閲」は「Review」になっていました。
◆ Microsoft Office 2010 Ribbon Tabs - For Dummies
だったら、日本語のタブでもカタカナでそのまま「レビュー」で良いのではないかと思うのですが、いかがでしょう?
「レビュー」のほうが断然、覚えやすいし、さらに「ブックレビュー」といった言葉などで一般にもなじみの言葉です。特にコメントを付ける機能などは、まさに「レビュー機能」と呼ぶにふさわしいでしょう。
マイクロソフト製品では、「クイックアクセスツールバー」とか「カスタマー エクスペリエンス向上プログラム」とか、
日本語にしたほうがよさそうな用語でさえ英語をカタカナにしているだけのことも多い
にも関わらず、よりにもよって「レビュー」を「校閲」という難しい言葉に翻訳しなくても良い気がします。
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