一部を変更するだけで、繰り返し使用できる元のファイルや定型書式を「ひな形(ひな型)」あるいは「テンプレート」といいます。
パソコンで便利なことのひとつに
以前に作った文書やレイアウトなどを再利用できる
ことがあります。
元となるファイルをコピーし、一部に変更や加工を加えれば、類似の書類やファイルが簡単に作成できます。
この「一部を変更するだけで、繰り返し使用できる元のファイル」を「ひな形(ひな型)」あるいは「テンプレート」ファイルといいます。用途に応じて、いろいろな「ひな形」が考えられます。
※「ひな形」でも「ひな型」でも構わないようです。
たとえば自分が送信するファックス書類の最初のページは、常に同じ名前や住所、電話・ファックス番号などが必要なので、レイアウトと共に基本情報を「ひな形」として保存しておけば便利です。
こういう繰り返し使う定型書類で「ひな形」ファイルを作っておけば、誰が作っても基本部分が統一され、最小限の入力で済むので
書類の「ひな形」を作っておくと
繰り返し作業の効率化に役立つ
ことになります。
三省堂の国語辞典「大辞林」によると、「ひな形」とは「実際の型を模して小さく作ったもの。模型。」あるいは「物の形式や様式を示す見本。手本。」という意味があるそうです。
余談ですが「ひな祭り」の「ひな」も「ひな形」のことで、昔、自分の身代わりである「ひな形」の人形に病やけがれを移し、お祓いして川に流す風習があり、これが「ひな祭り」の起源との説もあります。
一方、「テンプレート(template)」とは「プラスチックや金属などの薄い板に、文字・図形などを定型で外形をくりぬいた製図用具」のことで、これをなぞれば同じ文字や図形が何度でも簡単に書けます。
同様にプログラムや各種ファイルの場合で、レイアウトや定型部分を保存したものも「テンプレート」と呼び、それが「定型書式」と訳される場合もあり、それはほぼ「ひな形」と同じ意味となります。
ワードやエクセルでファイルを新規作成するとき、用意されているテンプレートを使うことができます。
自分で作ったものを「ひな形」にするだけでなく「ひな形集/テンプレート集」といった形で、ネット上で無償で公開されていたり、プロが作成したものを有償で販売しているサービスもあります。
プリントアウトファクトリー|クリップアートやテンプレート素材の無料ダウンロード
統一感があり、使いやすい定番書式やレイアウトが自分では作れない場合には、こういった「ひな形集/テンプレート集」を利用するのもパソコンの賢い利用法といえるでしょう。
「なにしろパソコン」では記事内に Amazon や 楽天 が販売する商品へのリンクや画像を掲載することがあり、そのアフィリエイトリンクを経由して商品の購入があったときに販売元から広告収入を得る場合があります。
記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。