「プラチナバンド」とはつながりやすい電波の周波数帯域

「バンド(band)」というのは電波の周波数帯域のことで、そこに高価な貴金属の「プラチナ」という言葉を先頭に付けることで「価値の高い帯域」という意味で「プラチナバンド」になります。

※ 「プラチナバンド」は「よくわからないIT用語ランキング」第3位

携帯電話会社のソフトバンクモバイルがテレビで「プラチナバンド」という言葉を繰り返すCMを連日放送しているため、耳にしたことがある人も多いでしょう。以下のように特設サイトも公開されています。

プラチナバンド 特設サイト | ソフトバンクモバイル

 

要するに「バンド(band)」というのは電波の周波数帯域のことで、そこに高価な貴金属の「プラチナ」という言葉を先頭に付けることで

「価値の高い帯域」という意味で「プラチナバンド」

ということになります。

 

そもそも携帯電話は電波でつながるわけですが、複数の携帯電話会社で電波が混線しないように、使用できる電波の周波数帯(バンド)は携帯電話会社ごとに違ったものが割り当てられています。

 

携帯電話に使える周波数帯は限られているので免許制になっており、割り当てられる周波数帯は 800MHz(メガヘルツ)帯や 2.1GHz(ギガヘルツ)帯など、認可されたタイミングにもよって違います。

 

ソフトバンクモバイルは携帯電話会社としては後発のため、先行各社が持っている 800MHz帯 は利用できず、比較するとつながりにくいとされる 2.1GHz を割り当てられたという経緯があります。

 

通信に使う場合、

周波数が低いほうが電波が遠くまで届き、障害物も回りこむ性質が強くなるためつながりやすい

とされています。

 

◆ プラチナバンドの特長 | ソフトバンクモバイル

そんな携帯電話で使用する周波数としては、比較して低い 700?900MHz帯 が「プラチナバンド」と呼ばれているわけです。

 

そしてソフトバンクモバイルは 2012年3月に 900MHz帯の割り当てを認定され、これによって「プラチナバンドで携帯電話がつながりやすくなります!」という大宣伝をしているわけです。

プラチナバンド (ソフトバンクモバイル) - Wikipedia

 

もちろん、割り当てられただけでは使えないわけで、その周波数帯に対応した通信設備を全国に設置し、携帯電話も対応機種に切り替える必要があります。

そのため、先行各社並みにプラチナバンドが全国対応になるには数年単位の時間がかかることが予想されます。

 

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