「起動する」「立ち上げる」「ブートする」とは

パソコンが登場してからよく使われるようになった言葉に「起動する」があります。「電源を入れてからパソコンが使えるまでの一連の動作」を指しており、「立ち上げる」とも言います。

この「起動する」は、いまでは当たり前のように使われていますが、以前は日常生活で使うことのなかった「コンピューター用語」です。

 

そしてこの「起動」は英語では「ブート(boot)」です。

何年か前に流行したエクササイズビデオ「ビリーズブートキャンプ」の「ブート」も同じつづりですが、後者の「ブート」は「新兵」を意味する米俗語で別の意味です。

ビリーズブートキャンプ Wiiでエンジョイダイエット!

なぜ「新兵」を「ブート」と呼ぶのか調べても分からなかったのですが、入隊したばかりの新兵を短期間で鍛え上げ、実戦で使える状態に「立ち上げる」のが「ブートキャンプ」といえないこともないでしょう。

 

「新兵」ではありませんが、パソコンも電源を入れてすぐ使えるわけではなく、最初にマザーボードに埋め込まれた初期プログラムが動き、その次にメインの記憶装置に保存されている OS が立ち上がります。

現在は、パソコンの大半がハードディスクをメインの記憶装置にしており、そこに OS が保存されています。

 

たとえば Windows を立ち上げるためのプログラムを動かし、OS が使える状態になるまでの一連の動作が「起動」ですが、最近ではブラウザーやエクセルなどアプリケーションを開始するときにも「起動する」「立ち上げる」という言葉は使われています。

 

ちなみにブーツを引っ張って持ち上げるための「つまみ皮」のことを「ブートストラップ」と呼びます。

ブートストラップ - Wikipedia


Bootstrap_1 - GFDLの条件で複製

 

この持ち上げるキッカケとなる「つまみ皮」をコンピューターを立ち上げる動作にたとえたのかもしれません。

さらにその「ブートストラップ」という言葉が短くなって、現在は「ブート」と呼ばれているそうです。

ブート - Wikipedia

 

実はこれまで、私は「ブートストラップ」を「靴ひも」と解説していましたが、靴ひもなら「shoestring」「bootlace」ではないかとのご指摘があり、調べてみたところ確かに靴ひもではないようです。

それでも「ブートストラップ」という名前の会社があり、その社名の解説文がとても好きです。

BOOTSTRAP

 

一方、パソコンが「起動しない」というトラブルの場合、最終的な「OS が使える状態」になるまでにいくつものステップがあるため、どの段階で止まっているのかを「落ち着いて確認する」ことが大切です。

◆ パソコンの電源が入らない/起動しない

◆ パソコントラブルに対応する5つの心得

 

まずは「電源が入らない」ところからはじまって

 「初期プログラムに問題がある」

 「ハードディスクに異常がある」

 「OS が動作しない」

といったことを順番に確認して、原因を絞り込んでいくのが正攻法です。 

「なにしろパソコン」では記事内に Amazon や 楽天 が販売する商品へのリンクや画像を掲載することがあり、そのアフィリエイトリンクを経由して商品の購入があったときに販売元から広告収入を得る場合があります。

記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。

スポンサーリンク

ご意見&コメント

パソコン用語解説」をご利用いただき、ありがとうございます。

「参考になった」「ちょっと違うかも?」というときは TwitterFacebookページを使ってご感想やコメントをいただけると嬉しいです!励みにもなりますし、必要に応じて情報の追加や修正もしてまいります。

 

同じカテゴリー「パソコン機器操作」の用語解説

 

同じカテゴリー「パソコン機器操作」のQ&A

関連した記事を検索

パソコントラブルQ&A」「パソコン用語解説」では関連Q&Aや用語解説を豊富に掲載中です。検索してみてください!

五十音順」インデックス

別サイトで「パソコン用語集」も公開しています。

過去の用語解説 (762 件)

編集長のプロフィール

編集長

:パソコン生活応援アドバイザー。「なにしろパソコン.com」サイト運営、メルマガ編集、セミナー講師からコラム・書籍執筆まで実績豊富!

「パソコン用語解説」では厳密さよりも、分かりやすさ、覚えやすさを優先しています。そのため強引なたとえを使ったり、編集長独自の見解も交えておりますのでご了承ください。解説の中でパソコンの設定や操作法を紹介していますが、お使いのバージョンなど環境によって違う場合があります。

また、本サイトを参考にしたパソコン設定、サイト閲覧、紹介したソフトウエアや機器の購入&使用、そしてトラブル対応やインターネット活用は『利用者の責任』でお願いします(免責事項)。