「IME」は「Input Method Editor」の略であり、パソコンなどで多様な言語を効率よく使えるように、文字を変換したり、入力などを補助する文字処理ソフトウエアです。
特に日本語や中国語はたくさんの漢字を持っているため、効率の良い変換ができる「IME」はパソコンに欠かせないソフトとなっています。
※ このため「IME」を「漢字変換プログラム」と呼ぶこともあります。
マイクロソフト社が開発した日本語用の「IME」が「Microsoft IME」であり、各種日本語版 Windows OS に標準で装備されています。
一方で、マイクロソフト社のオフィスソフトに付属している IME が「Microsoft Office IME」であり、Windows 付属の「Microsoft IME」よりもオフィスソフトに対応した機能が追加されています。
◆ Microsoft Office IME 2010 | Microsoft Office 2010
オフィスを搭載した Windows マシンには通常、両方の IME がインストールされています。
その場合、一般的には「Microsoft Office IME」のほうが新しく、高機能なことが多いので、そちらを選択すればいいでしょう。
マイクロソフト社の IME 以外にも、日本語ワープロ「一太郎」で有名なジャストシステム社が提供する「ATOK(エイトック)」があります。
「ATOK」は変換効率や学習機能に優れていると利用者に評判です。
◆ ATOK.com(日本語パワーアップサイト)
┗◇ ATOKとは
「ATOK」は「Advanced Technology Of Kanakanji transfer」の略ですが、ジャストシステムの本社が「徳島」にあるため、「ATOK」は「阿波の徳島」の略だという噂を今でも覚えています。
http://www.justsystem.co.jp/just/map/tokushima.html
ワープロとしての「一太郎」は「Microsoft Word」に市場を奪われましたが、「IME」としての「ATOK」は根強い人気があります。
ほかにも Google(グーグル)や中国の百度(バイドゥ)がオリジナルの日本語IME を無料提供しています。
◆ Google 日本語入力 http://www.google.co.jp/ime/
◆ Baidu IME - 日本語入力 - http://ime.baidu.jp/type/
Google 日本語入力はネット上で使われている検索キーワードの最新情報を吸い上げているため、新語や流行語、人名などには強いです。
どの IME にも一長一短があり、「慣れ」の部分も大きいので、どれがいいかは人によりますが、マイクロソフト社以外にも選択肢があることで競争により IME が賢くなるのは大歓迎です。
記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。