ネットで申込をするときなど、いくつかの選択肢からひとつだけ選ぶ場合に使われる入力ツールが「ラジオボタン(radio button)」です。
ラジオボタンは、中抜きの円形ボタン
はい
をクリックすると、中に点が表示され、選択されたことを意味します。
続いてもう片方のボタンを選ぶと、そちらに点が付き、最初に選択したボタンからは点が消えます。
いいえ
この特性を生かして、複数候補からひとつだけ回答を選択してもらうときに使います。
【インターネットを始めた理由は?】
ホームページを見たい
電子メールを使いたい
両方
たとえば「はい」か「いいえ」といった、どちらか一方だけを確実に選んで欲しい場合、この「ラジオボタン」を使えば、細かい説明などなくても、利用者はどちらか一方しか選べない、というわけです。
一方で「複数回答あり」の場合、中抜きの四角いボックス
選択肢1
をクリックすると、選択されたことを示す「レ」のようなチェックマーク
選択肢2
【パソコンを使う場所は?】
会社・学校
自宅
時間貸しをしている施設
「チェックボックス」は、複数選択が可能な設問にピッタリです。
こういった入力のための補助ツールがいろいろ用意されています。
ところで、なぜ「ラジオボタン」なのでしょう?
それは旧式の、特に自動車に搭載されていたラジオには、聴きたい放送局をボタンを押して選択でき、ある局のボタンを押してオンにすると、それまで聴いていた局のボタンが「ポン!」と戻ってオフになる
機械的な「押しボタン」
がありました。
※ Car Radio of Analog Era - GFDLの条件で複製
そのため、その動作と同様、選択肢からひとつだけ選ぶと、他の選択はオフになる入力ツールを「ラジオボタン」と名づけたのでしょう。
※いまでも扇風機の風速切り替えボタンなどで見かけることはあります。
最近では、自動車搭載のラジオも周波数はデジタル表示され、ボタンも軽く押すタイプになってしまったため「ラジオボタン」という名前は若い人ほど、ピンとこないかもしれません。
レトロな人間には、このボタンを押すときの音や感触がたまりません。
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