サイトやブログに「パンくずリスト」というものがあります。大きなウェブサイトで何階層もある場合、いまサイトのどこにいるか知らせるため、通常はページの上部に案内表示として
ホーム > 会社案内 > 事業概要 > 事業実績
といった感じで表示されているものです。
「パンくずリスト」があれば自分がサイト上のどこを見ているのか分かるだけでなく、一気にホームに戻ったり、一階層上のレベルに戻ったりできるので、迷わずに済むというわけです。
たとえば「パソコントラブルQ&A」の場合なら
パソコントラブルQ&A > エクセル > エクセルのファイルが開かない
といった感じです。
「パンくずリスト」はサイトの案内(ナビゲーション)としての効果だけでなく、グーグルやヤフーなどの検索サイトで上位に表示されるための対策(SEO)としても効果があるといわれています。
つまり、検索時の情報を収集するグーグルやヤフーの調査プログラムがサイトのリンクをたどっていくのにも「パンくずリスト」は役立つのです。
ではなぜ「パンくずリスト(breadcrumbs list)」なのでしょうか?
童話の「ヘンゼルとグレーテル」でヘンゼルが森の中に捨てられても、道に迷わず家に戻れるように「パン」を少しずつ落としながら歩いた、というエピソードが由来です。知っている方も多い有名なお話しです。
◆ ヘンゼルとグレーテル(青空文庫)
つまり「パンくずリスト」は「家(ホーム)」に戻るための道しるべというわけです。
ただし「パンくず」は小鳥に食べられてしまい、結局、家に帰れなくなってしまったわけで、「パンくずリスト」は大丈夫なのか、と少し心配にならないでもありません(苦笑)。
それにしても、童話のエピソードから名付けるなんて洒落ています。少し専門用語ではありますが、面白いので紹介しました。
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