先週、解説した「ステルス・マーケティング(ステマ)」という言葉は「マーケティング」に関する一種の業界用語なので、そういう小難しい用語は、その業界か、そういったことに興味のある人との会話以外では知っていても使わないほうが無難です。
そもそも「マーケティング」自体も分かりにくい言葉です。
広告宣伝や市場調査活動も含みますが、それは一部分であって「商品が売れる仕組み」はすべてマーケティングなのです。
ちなみに「日本マーケティング協会」によれば
マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな
視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を
通じて行う市場創造のための総合的活動である
http://www.jma2-jp.org/report/marketing.html
と定義されていますが、抽象的なので分かりにくいです。
それでも、少なくとも「顧客との相互理解を得ながら」「公正な競争を通じて」という観点からかんがえれば、「ステルスマーケティング」は問題があるといえそうです。
日頃、マーケティングとは関わりがなくても、新聞や雑誌などでマーケティングに関する聞きなれないカタカナ用語に出くわしたとき、多少でも知っていれば気が楽です。
そこで、いままで解説してきたマーケティング用語を選んでウェブ公開しました。
一時期もてはやされた用語も陳腐化が早いので解説も大変です。
◆ 「デジタルデバイド」はもはや死語?(2004/1/7)
◆ 次世代のウェブ技術や活用方法「Web 2.0」(2006/4/12)
◆ 「ロングテール」で息の長いお付き合い(2006/6/7)
◆ 「アーリー・アダプター」から「キャズム」超え(2010/9/1)
逆に言えば、知らなくてもさほど問題はありません。
それでも「ロングテール」などは比較的、分かりやすいですし、大手のネット通販が成功している理由が分かったような気分にさせてくれます。
「デジタルデバイド(情報格差)」という用語はあまり使われなくなりましたが、その代わりに「情報弱者」という意味の「情弱」という言葉をネット上で目にすることが増えてしまいました。
そんな言葉と比べれば「デジタルデバイド」のほうがまだましです。
「なにしろパソコン.com」の「パソコントラブルQ&A」や「パソコン用語解説」、さらには「使いかたチャンネル」が「デジタルデバイド」をほんの少しでも和らげる一助になれたらと願っております。
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