パソコンを操作するときに身に着けたいのが、この「前面」「背面」、さらには「最前面」「最背面」という概念です。
実際はパソコン画面は平面なので「前面」も「背面」もないのですが、そう頭の中でイメージしましょう。
デスクトップ上で複数のウインドウを開くと、通常はあとから開いたウインドウが、すでに開いているウインドウの「前面」に表示されます。ウインドウが重なった部分は、より前面のウインドウが表示されます。
開いたあとは「最後に選択したウインドウ」が一番前、つまり「最前面」に表示されます。完全に他のウインドウの背面に隠れた状態のウインドウも、タスクバーで選択すれば最前面に表示されます。
ウインドウの場合、新たに開いたウインドウ、選択したウインドウが最前面に表示されることで、各ウインドウの前面、背面の関係が変更できますが、ワードやエクセルなどの処理はもう少し細かいです。
ワードやエクセルに写真や図形、表やテキストボックスなど(これらをオブジェクトといいます)を挿入するときも、あとから追加されたオブジェクトがより前面となり、どんどん重なっていきます。
ここでウインドウと違うのは、背面にあるオブジェクトを選択しても最前面にならないことです。表示の前面、背面の順番を変えるときはオブジェクトを選択、右クリックで表示されるメニューで操作します。
「前面へ移動」「最前面に移動」、「背面に移動」「最背面に移動」といったメニューから選んで、オブジェクトを並び替えます。
たとえば写真の上にコメントを表示させたいのに、テキストボックスが写真の背面に完全に隠れているときは、写真を選択してメニューで「最背面に移動」させることでコメントが写真の前面に表示されます。
実際には奥行きのない平面の画面ですが、そこには前面と背面という順番があって、その並び替えでウインドウやオブジェクトを自由自在に操作したり、表示できることを体感的に覚えていくことになります。
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