多くの電卓には「MR」「M+」「M-」「MC」といった数値を一時的に記憶させておく「メモリー」機能のための専用キーが用意されています。
「M+(メモリープラス)」キー
直前の数値または計算結果を「メモリー値」に足す時に押すキー
「M-(メモリーマイナス)」キー
直前の数値または計算結果を「メモリー値」から引く時に押すキー
「MR(メモリーリコール)」キー
直前のメモリー計算の結果「メモリー値」を呼び出すキー
「MC(メモリークリア)」キー
現在の「メモリー値」をクリアするキー
メーカーによって「MR」は「RM」と表記されたり、「MR」と「MC」を兼ねた「MRC」あるいは「RM/CM」というキーに統合されている場合もあるようですが、機能的には同じメモリーを扱うキーです。
◆ メモリーキー - キーをフル活用しよう!
電卓基礎知識 - CASIO
簡単な例で紹介すると、2つの計算「100x4」と「200x3」をした結果を合計したいとき、前の結果をメモリーに保存して、後の結果に足す操作を以下のようなキー操作でできるわけです。
[1][0][0] [x] [4] [M+] --- メモリー値に 400 が追加
[2][0][0] [x] [3] [M+] --- メモリー値に 600 が追加
[MR] --- メモリー値 1,000 が結果表示となります。
これは分かりやすい例題なので「前の結果」は覚えられますが、結果が複雑になったり、追加計算が3つ、4つと増えていくと覚えきれなくなるので、このメモリー機能が有効になります。
また「GT」は「グランドトータル(Ground Total)」の頭文字で、「総計」あるいは「単純集計」といった意味です。これは「=」キーを押して得た複数の計算結果を自動的に合算した値を呼び出します。
「GT(グランドトータル)」キー
それまでの計算結果の合計値を呼び出すキー
先ほどの例で紹介すると
[1][0][0] [x] [4] [=] --- 「GT」メモリーに 400 が追加
[2][0][0] [x] [3] [=] --- 「GT」メモリーに 600 が追加
[GT] --- 「GT」メモリー値 1,000 が結果表示
とにかくどんどん計算して、最終的に各結果の「単純集計」を計算、表示させたいときに使います。
これらのキーは便利ですが、電卓への入力漏れやキーの打ち間違いない、という相当な「自信」がないと、途中経過を確認できないのは不安になります。その不安をなくしたのが「なにしろ電卓」です。
すべての計算式と計算結果の履歴が表示されるので、式の入力漏れやキーの打ち間違いがないことは確認できるし、「M+」「M-」ボタンによるメモリー値の途中経過は「メモリーボックス」に表示されます。
さらに「GT」ボタンでは、履歴に残ったすべての計算式から計算結果を抽出して、計算式とともに合算した結果を表示する仕組みなので検算も容易にできます。
ぜひ一度、お試しください。
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