「Delete(デリート)」キー操作は単純な削除と違う

Delete(デリート)」キーの役割からも「Delete」という英単語は「削除する」という意味であろう、ということは容易に想像できます。

ロングマンという英英辞書によると「Delete」の定義は

to remove something that has been written down
or stored in a computer

となっており、素直に訳すと

? 書きとめられたもの、あるいはコンピューターに
   保存されたものを取り除く/移動させること

となります。

 

ここで新たに出てくる「remove(リム―ブ)」という動詞は「消す」よりも「取り除く/移動させる」の意味が強いです。 

完全に消すという意味なら「erase(イレイズ)」を使うでしょう。

※ ちなみに「消しゴム」は英語で「eraser(イレイザー)」です。

 

つまり「Delete」は、確かに「削除する」と訳せますが、完全に消去するというよりは、とりあえず表示されないように取り除いておく、移動させておく、というニュアンスがあると言えるでしょう。

だからパソコンでは多くの場合、

「Delete」キーを使って削除した文字やファイルは
直後なら「元に戻す」ことができます。

 

文字入力中の操作であれば、「Delete」キーを押すと

・ カーソル位置のひとつ後ろ文字を削除します。

・ 選択して文字が反転している部分の文字を削除します。
 (削除したい部分をマウスでドラッグして選択)

 

といったパターンで文字の「削除」ができます。

これらは通常、ショートカットキー [Ctrl] +「Z」 で元に戻せます。

 

そして、あとから取り出せる「ごみ箱」に移動させるという操作も、まさに「Delete」ということになります。

そして、これも「元に戻す」ことができます。

◆ ファイルを「ごみ箱」に移動する/元に戻す方法 

 

とはいえ、やはり大切な文章やファイルを扱うときの「Delete」操作は慎重におこなう必要があります。気が付くのが遅れて「ごみ箱」の「ごみ」をそれこそ完全に消去してしまうかもしれませんから。

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