現在、開いているウインドウ画面の中では表示しきれない部分を、ウインドウサイズはそのままで表示範囲をずらして見えるようにする操作を「スクロール」、ずらすためのツマミが「スライダー」です。
英語の「スクロール(scroll)」には、もともと「巻物」の意味があり、長い巻物を両手に持って読むとき、読み終わった部分から巻き取る様子を想像していただければ、それがスクロール表示です。
※ ちなみに「scroll picture」で「絵巻物/掛け軸」となります。
スクロールをマウス操作で実行できるように用意されているのが「スクロールバー」です。スクロールが不要な場合はスクロールバーも表示されないか、薄っすらとその領域が見えるだけになります。
ウインドウ上で、上下に表示しきれないページのときにはウインドウの右端に、左右に表示しきれないページのときにはウインドウの下端にスクロールバーが自動で表示されます。
さらにスクロールバー上にあり、マウス操作などで移動させることでスクロールを実行する「つまみ」が「スライダー(slider)」、またバーの上下にある「矢印ボタン」が「スクロールボタン」です。
※「スライド(slide)」は「滑る」といった意味ですね。
スライダーをドラッグしたり、スクロールボタンをクリックすれば、スクロール操作ができますが、スクロールバーは常にウインドウの端にあるため、頻繁に使う場合はマウスでの移動操作が面倒です。
そこで多くのマウスには「ホイール」が用意されており、ホイールを上下回転させると連動して上下スクロールができるようになりました。
最近ではホイールを傾けて左右スクロールができる機種もあります。
さらにウェブブラウザなどでは「矢印」キーや「スペース」キーでもスクロール操作ができます。
状況に応じて自分が使いやすい方法を選びたいところです。
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