2005年頃より、新聞や雑誌、テレビなどでも目にしたり、耳にすることが増えてきた新しい言葉「Web2.0」ですが、どうにも幅広くて、解説などを読んでも、今ひとつ分かりません。
もともとは米国IT業界で著名なティム・オライリー氏らが提唱した言葉、概念であり、特定の技術や商品を指すものではなく
「次世代のウェブ技術やその活用方法」を指す総称
ということです。
現在までのウェブ技術を初代とするなら、次世代は「バージョン2」として「Web2.0」と呼びましょう、ということであり、すでにその次世代の段階に突入しているということです。
◆ Web2.0の本質から読み取るWebビジネスの心得とは?
(2006/2/4 @IT)
図 Webビジネス構造の変化 「出所:野村総合研究所」
初期の頃のウェブページは情報を公開するだけのもので、独立したウェブページがリンクにより、つながっているといった状態でした。
それが徐々にデータベースから情報を抽出できたり、購入ができるなど「ウェブサービス」と呼べるサイトが登場、使い道が広がってきましたが、多くは利用者に提供されるだけのサービスでした。
そんな中、すでに登場し始めている新サービス(ブログやウィキ、ソシャルネットワーキングなど)にも見られるように
ウェブ機能を使って、参加者が自ら生成させた情報を公開したり、
共有したり、一緒にデータを蓄積していくことができる
ようになってきました。
さらに、いちいち読み込まなくてもサービスが受けられる新技術が登場し、それを部品のように活用できるようにもなってきました。
その代表例が滑らかに地図情報を表示できる「Google Map」でしょう。
Google Map を部品としてサービスに組み込んだサービスは増えています。
今後、もっと技術が進み、ウェブ同士の結びつきを利用した新しいサービスが生まれてくると同時に、既存のサイトも、それらの新機能を内部に組み込むことで、この流れに参加できるようになるのです。
もっと噛み砕いて、具体的なサービスも挙げて欲しいという方には以下の解説ページを紹介しておきますので参考にしてみてください。
とりあえずは「Web2.0」という言葉がある、と知っている程度でも利用者としては十分ですし、要はそこから生まれる新しいサービスに期待すると同時に、その恩恵を享受すればいいのだと思います。
追伸(2012/2/8)
この解説を書いてからあっという間に6年近くが経過しましたが、Web 2.0 という用語はほとんど聞くことがなくなりました。
でも、それはある意味、それだけ
Web 2.0 は当たり前に浸透した
といえるのかもしれません。
では Web3.0 は?となりますが、以下のティム・オライリー氏も参加したインタビュー記事をお読みください。
◆ Web 3.0はもうすでに来ている?(2011/4/19)
そして「答えは、イエス、そしてノーだ」というのが Web x.x という言葉の本質のような気がします。
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