ウェブ技術を使って誰もが得意項目の執筆者になれることで、掲載される項目や内容が作成、追加、更新され、充実していくネット上のフリーの百科事典が「Wikipedia(ウィキペディア)」です。
「Wiki(ウィキ)」はハワイ語の「wikiwiki(ウィキウィキ)」=「quickly(すばやく)」が語源のようで、複数の人が共同でウェブサイトやコンテンツを迅速に作り上げていく仕組みの名前に使われています。
複数人が情報を追加していく、という点では「掲示板」も同じですが、掲示板の場合は書き込んだ順番(時系列)で情報が並び、過去の投稿は基本的には修正ができない「情報を積み上げる」仕組みです。
一方の「Wiki」は、オリジナルを書いた人でなくても、既存の記事を修正したり、追加できる「情報の集積度を上げる」仕組みなのです。
この「Wiki」という手法により2001年に英語版が登場した「Wikipedia」ですが、記事本数は増え続けています。
運営は非営利団体の「ウィキメディア財団」が行なっています。
2005年11月現在、日本語版の記事は15万件を越え、さらに増えていることからも着実に知識が集積されていることが伝わってきます。
追記(2012/1/27)
2012年1月現在、日本語版の記事は約79万件ということで6年前の5倍以上になっています。着実に成長してきたとも、思ったほど爆発的には記事数が伸びていないともいえます。
それでも、様々なことに対する細かい情報源としてはすっかり定着した感があります。
もちろん誰でも執筆者になれるため、記事の信憑性や、分野によって記事の充実度に違いがあるなどの課題も多く、また、データ量の増加に伴ってサーバーを増強する資金などが懸念材料です。
「Wikipedia」以外でも「Wiki」という手法はグループ内での情報を蓄積したい場合には有効です。その最大の実験なのが「Wikipedia」プロジェクトですから、なんとか成功してほしいものです。
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