ビジネスなどで、電子メールをうまく活用できなかったり、ネットを使った情報収集が得意でない相手に対して「彼は情報リテラシーが足りない」といった使い方をします。
「リテラシー(literacy)」というのは単純に訳せば「読み書き能力」という意味です。難しい言葉では「識字」とも訳せます。
そこで「情報リテラシー」となれば、文字情報以外のメディア、特にインターネットを中心とした技術を活用して、情報を理解、収集、活用、発信できる(使いこなす)能力といったところです。
昔は『読み書きそろばん』という表現もあったわけですが、いまではすっかり『読み書きパソコン』となり、その現代の必須能力を表現するときに「リテラシー」という横文字用語になったわけです。
最近では、ただ単にインターネットを活用できるだけでは不十分で、その特性を理解し、倫理的な問題点やマナーなどにも卓越した能力を持って、はじめて「情報リテラシーがある」といえるのだと思います。
追記(2012/3/12)
この記事を書いた2004年頃には、正直まだ「読み書きパソコン」という感じがありましたが、現在ではケータイもスマホも存在感を増しており、まとめて「読み書きインターネット」なのかもしれません。
また、インターネット以外のテレビといった影響力の大きい既存メディアについても、やはり「情報リテラシー」は必要です。
いくら技術的な能力があっても、実社会で許されていないことでもネット経由であれば許される、といった勘違いのもとで、他人の権利を侵害したりするようでは単なる「悪用」になってしまいます。
ビジネスはもちろん、日常生活でも、あらゆる場面でインターネットを賢い道具として情報活用できることが、より快適に暮らしていくための必須条件となってくることは間違いありません。
「読み書き」と同じで、やはり「情報リテラシー」も実践の中で、繰り返し使っていくことで初めて身につくものなのでしょう。
習うより慣れろ...は、 いつの時代でも変わりません。
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