「BIOS」は「Basic Input Output System」の頭文字からできた略語で「バイオス」と発音するのが一般的です。文字通り、基本(Basic)の入出力(Input/Output)をコントロールするプログラムのことです。
前回、「ファームウエア(高度な電子機器の基本機能を制御するため、機器に最初から記録された制御用プログラム)」の解説をしましたが
「BIOS」は、パソコンのファームウエア
と言っていいでしょう。
パソコンは電源を入れると、いきなり「Windows OS」が立ち上がると思っている方もいるかもしれません。
でも、実際には、まずパソコンの基本的な初期確認と動作は「BIOS」の命令に従って行われます。
パソコンを起動すると、「BIOS」が動き始め、まずパソコンに内蔵されている機器を確認し、初期設定をしていきます。
さらにフロッピーやCD-ROM、内蔵ハードディスクと情報の入出力を確認し、その結果「Windows OS」がインストールされている主記憶ハードディスクから Windows を呼び出すわけです。
パソコンの起動時に、特定のファンクションキーを押すことで、BIOS を設定できる画面を開くことができます。
追記(2012/1/9)
かつて、フロッピーディスクを抜かないままパソコンを再起動したら、「有効なディスクが見つかりません(No Valid Disk)」という表示が出て Windows が立ち上がらない定番トラブルがありました。
あれは「BIOS」が内蔵ハードディスクよりも先に、フロッピーディスクの情報を確認しにいくため、そこで止まってしまったのです。
Non-System disk or disk error Replace and strik any key when ready _ |
最近では、フロッピーディスクもまったく見なくなりましたね。
「BIOS」は、組み立てパソコンに挑戦したいときは知っておきたい用語ですが、有名メーカーのパソコンを買って、通常の使い方だけしている場合、ほとんど気にすることも、耳にすることもないでしょう。
ただし、パソコンが故障したときや Windows をバージョンアップするときなどに必要なこともありますし、なにより「パソコンはなぜ動くの?」という基本知識としても知っておいて損はありません。
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