電子機器の多くは、決められた動作をさせるために小型の制御チップが埋め込まれています。そして、そのチップに的確な動作をさせるために内蔵されたプログラムが「ファームウエア」です。
まず「ファーム」というのは「農場」の「farm」ではなく、「かたい」とか「しっかりした」という意味の「firm」です。
「ファーム(firm)」のかたさは
ソフト(soft)ではないけど、ガチガチにハード(hard)でもない
といった感じです。
つまり「ハードウエア」でもなく「ソフトウエア」でもなく、でもどちらかという「ハード」に近いといったニュアンスが「ファームウエア」です。
高度な電子機器(ハードウェア)には、その基本機能をコントロールするため、機器に最初から制御用のチップとプログラムが内蔵されています。
家電でも「マイコン制御」といった呼び方で、機能を電子的に制御できる小型集積回路(マイコン)と、それを動かすためのプログラムが機器に内蔵(記憶)されているわけです。
このように機器の中に最初から組み込まれたプログラムは「ハードウエア」の一部であり、勝手に変更できないこともあって「ファームウエア」と呼ばれています。
「ドライバー」はパソコンにインストールして周辺機器を制御するプログラムで、「ファームウエア」は周辺機器の内部に記録され、自己制御するためのプログラムです。
たとえば「ルーター」やら「無線LAN」など、進歩が速い通信技術の分野で使われている機器のため、新機能の追加や不具合を修正するために「ファームウエア」を更新して書き換えられるほうが便利です。
※ 無線LANルーター「WN-G54/R3」のファームウエア更新画面
「ファームウエア」など初心者は知らなくてもよさそうな用語ですが、最近の無線LAN機器などは平気でファームウエアの更新とかしているので取り上げました。
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