「Windows」や「Internet Explorer」など、マイクロソフト社のソフトウエアでバージョンを確認すると『更新バージョン』として「SP1」「SP2」といった表示を見つけることができます。この「SP」が「サービスパック(Servise Pack)」を意味します。
「SP」は「Service Pack(サービスパック)」の略で、「SP2」は「パッケージの2番目」ということになります。
マイクロソフトの公式サイトから「サービスパック」の定義を抜粋すると、以下のようになります。
マイクロソフトではプログラムの更新や、既知の問題に対する修正プログラムを開発し、ユーザーに公開しています。これらの修正プログラムを定期的に1つにまとめて、コンピュータにインストールできる「パッケージ」として提供しております。このようなパッケージを「Service Pack」と呼んでいます。
サービスパックを提供すること自体は「良いこと」ですが、問題は累積された修正プログラムをまとめた場合、
最終的なパッケージのファイル容量が大きくなってしまいがち
ということです。
マイクロソフト社としてはサイト上で公開して、利用者にはネット経由でダウンロードしてもらいたいのですが、ネット接続が低速の利用者の場合、ダウンロードに数時間かかってしまいます。
ここ数年で高速回線が急速に普及したため、以前ほど問題にはならないと考えられますが、それにしても大変です。
ダウンロードに時間がかかるので、作業中のネット利用料金の問題をはじめ、ダウンロードやインストール途中で止まってしまうなど、これまでも「サービスパック」にはトラブルがつきものでした。
さらに高速接続でも、パソコンのハードディスク空き容量が少なく、ダウンロードできなかったり、そのあとインストールしたときにも消費するメモリ容量が増えて、パソコンの動作速度が遅くなるなど、いろいろと「悩ましいパッケージ」なのです。
おまけにサービスパックを適用直後に音が出なくなったり、画面の表示がおかしくなったりと
修正したために不具合が発生する場合がある
ために、これまでのサービスパックでも問題になってきました。
そのため、これを『サービス』と呼ぶのはいかがなものかとも思うのですが、一方で、どうしても必要な「修正」も含まれているので「慎重に」ではあっても導入すべきなのも確かです。
いろんな意味で「サービスパック」にはご用心といったところです。
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