基本は同じデザインのフォントでも「幅」のバランスで「プロポーショナル・フォント」と「等幅フォント」があります。
前回、フォントについて説明しましたが、「デザイン」の違いから「ゴシック体」と「明朝体」という2大系統があると紹介しました。
今回は、デザインは同じでも、フォントの「幅」のバランスで2つの種類があるというお話です。
それが「プロポーショナル・フォント」と「等幅フォント」です。
「プロポーション(proportion)」には比率、割合といった意味があり、均整の取れた体型を想像しますが「プロポーショナル」は比例した、釣り合った、という形容詞になります。
フォントを書き並べたときに、各文字や記号の形に合わせて文字幅を変えることで、字間の開きすぎ、詰まりすぎがないようバランスよく綺麗にデザインしたのが「プロポーショナル・フォント」です。
たとえば「I(アイ)」と「M(エム)」が同じ幅だと、「I」は少し間延びした感じになるので、「M」よりも幅を狭めるわけです。
MISSION
よりも
MISSION
のほうが間延びせず、バランスよく見えませんか?
ワープロソフトなどでフォントを切り替えるとき「MSゴシック」と「MS Pゴシック」と2種類あります。この「Pゴシック」の「P」がプロポーショナルの「P」なのです。
一方で、原稿用紙の升目に文字を置くように均等な幅のフォントが「等幅フォント」です。
これだと文字の並びを綺麗に合わせることができるので、電子メールなどでは「等幅フォント」を使って簡単なものなら文字以外の図形や表組みも表現できるわけです。
◎ MSゴシック(等幅フォント)
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┃こういう枠もピタッと見えるためには等幅フォントが欠かせ┃
┃ません。プロポーショナルなら形が崩れてしまいます。 ┃
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◎ MS P ゴシック(プロポーショナル・フォント)
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┃こういう枠もピタッと見えるためには等幅フォントが欠かせ┃
┃ません。プロポーショナルなら形が崩れてしまいます。 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
ということで、文字だけのメールマガジンなら「等幅フォント」で読むように設定しておくほうがいいでしょう。
「週刊ネットライフ」も等幅フォントでお読みいただくことを前提に書いています。
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