「Central Processing Unit」の頭文字を取って「CPU(シーピーユー)」ですが、お堅い訳は「中央演算処理装置」であり、パソコンの「頭脳」に当たる部品(集積回路)です。
パソコンというのは結局、「イチ」か「ゼロ」かという単純な計算を気が遠くなるような回数、超高速で行なう(処理する)ことで高度な計算や解析を行ない、色々な仕事をしてくれます。
Process は『処理する』、Central は『中央の』とか『中心の』といった意味ですので、CPU はパソコンの中で、中心となって膨大な計算を高速に処理(演算)している装置(部品)ということになります。
現在(2002年)、Windows パソコンで使われている CPU は「インテル(Intel)」という専門会社が開発製造している「ペンティアム(Pentium)」や「セレロン(Celeron)」が主流です。
ほかにも「AMD」が製造する「アスロン(Athlon)」などがありますが、インテルが強いです。
追記(2012/1/4)
インテルはその後、「コアツー(Core2)」や「コアアイ(Core i)」といった CPU のシリーズを開発、新しい技術で、より処理能力の高い製品を生み出しています。
人間でも賢い人を「頭の回転が速い」といいますが、CPU もその計算の処理速度を上げるためには、より高い周波数で使うことができればいいわけです。
同じ種類のCPUであれば、300MHz よりも 350MHz の動作周波数で動くCPUのほうが計算する時間は「速い」わけです。
もちろん、同じ計算でも計算方法が違えば、回答までの時間(効率)に差が出ますから、CPU の種類や仕組みが違えば、同じ周波数でも計算の内容によっては能力に違いが出てきます。
たとえばイメージとして「1から100までの整数を足す」という計算でも、1から順番にひとつずつ足していく方法と、足して「101」になる組み合わせが 50回あるから「101x50=5050」と計算するのとでは計算時間に雲泥の差があります。
※(1+100)+(2+99)+(3+98)+・・・+(50+51) = (101)x50 = 5050
天才数学者ガウスの幼少時代のエピソードとして有名です。
動作周波数をあげることと、計算を効率良くできるカラクリや工夫を加えることで、CPU はさらに進化をしており、より高速になってきています。
いまでは私達のパソコンの中にさえ、一昔前には「スーパーコンピュータ」と呼ばれていた大型コンピュータにも匹敵するほどの能力を持った CPU が毎日、頑張ってくれているのです!
記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。