「CC」=同報とすれば「BCC」とは何でしょう?これは Blind Carbon Copy の略で、読み方は「ビーシーシー」です。
すでに「CC」は解説しています。
そして「BCC」は、その「CC」を「Blind(=見えなくする)」にする、つまり『こっそり同報』ということです。
通常はメールを送信するとき「宛先(To)」および「CC(同報)」の受信者は、全員お互いのアドレスを知ることになります。
でも「BCC」なら「宛先(To)」および「CC(同報)」の受信者には気づかれずに、同じメールを「こっそり」同報送信できるカラクリなのです。
では、実際にはどんな場合で使えるかというと、例えば告知メールを複数名の知り合いに送りたいとき、もし「宛先(To)」にアドレスを列記すると、受け取った全員がお互いのアドレスを知ることになります。
でも、知り合い同士が相互に知り合いかといえばそうではありません。アドレスを知られたくない相手が混ざっていることもあるわけです。
そんなときに「BCC」に送信したい知り合いのアドレスを列記すれば全員にメールは届く一方、受け取った人は他に誰が受け取っているか知らずに済むし、自分のアドレスも知られないで済むわけです。
ただし「BCC」で受け取ったメールの「宛先」には自分のアドレスが表示されていないので、「BCC」を知らない人が受け取った場合、不審に感じるかもしれません。
そのため「BCC」を使う場合は、それを受け取っても不審に思わない人だけにしましょう。
◆ Outlook Express で「Bcc」を使う注意点
たとえば自宅と職場など複数台のパソコンを使っているとき、送信メールのBCC に自分のアドレスを入れておいて、それぞれのパソコンですべての送信メールを受信保存するといった活用法もあります。
通常、電子メールソフトの OutlookExpress の『メッセージの作成』ウインドウには「BCC」の欄は表示されていません。メニューバーから「表示」「すべてのヘッダー」を選択すれば現れます。
ビジネスで大切なメールを証拠のために、こっそり別の人にも送っておきたいときに使えないこともありませんが、もし相手が「BCC」を理解していないとメールに返信して「こっそり送ったことをばらしてしまう」こともあるのでお薦めしません。
記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。