通常、電子メールの送信メール作成画面には「宛先(To)」の下に「CC(シーシー)」の欄があり、メールの『同報』を意味します。
もともと「CC」とは Carbon Copy (カーボンコピー=カーボン紙による複写)の略です。
カーボン紙を二枚の紙の間に挟み、上の紙にペンで文字を書くと、挟んだカーボン紙によって下の紙にその文字が転写できます。
簡単に書類全体をコピーできる時代となり、カーボン紙はほとんど使われることはなくなりましたが「CC」 という言葉はその名残です。
かつて「タイプライター」を使って取引や証明の文書などを作成するとき、第三者に内容証明としてその写しを渡すためにカーボン紙を使ったコピーが行なわれていました。
その場合、文書の末尾に「CC:○○」と打ち込むことで『このコピーをとり、○○さんに渡しますよ!』とコピーを取って渡していることを明確にしていたわけです。
そこで電子メールでも、もちろんカーボン紙など使いませんが、
直接メールを送りたい相手を「宛先(To)」欄、
そのコピーを参考までに送りたい相手は「CC」欄
にそれぞれのメールアドレスを入れることに決めたわけです。
初心者の方で「CC」の意味が分からず、「宛先(To)」と合わせて同時に2箇所しかメールは送れない、と思っている方もいらっしゃいました。
複数のメールアドレスに送信したい場合は、「宛先(To)」にしても、「CC」にしても、メールアドレスを半角のカンマ (,) またはセミコロン (;) で区切って並べればOKですね。
例) CC: joushi@tousya.co.jp, buka@tousya.co.jp
ビジネスで多くの電子メールが届く人の中には、最初から「CC」宛てで届いたメールは直接、自分宛ではないので飛ばす、という人もいます。「To」との使い分けに気をつけましょう。
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