「ファイル(file)」という用語は微妙です。日本語で「ファイルする」というと「書類を綴じる」といった意味で使うためです。
このため「ファイル」は関連書類をたくさん綴じて一冊にまとめた『分厚いもの』をイメージしてしまいます。
私などは「ファイル」といえば「キングファイル」を思い浮かべますが、これこそファイルというより、フォルダーですよね。
一方、「フォルダー(folder)」というのは「紙ばさみ」という意味で、これも書類を『はさんで』まとめるためのものです(fold=折りたたむ)。
パソコンの「フォルダー」アイコンを見れば、まさに、この紙フォルダーのイメージです。
こうなると、イメージだけだと「ファイル」と「フォルダー」との違いが、よく分からなくなります。
そこで「ファイル」と「フォルダー」を解説すると
☆ファイル = 一定の形式を持った書類
1枚だけだったり、複数ページ分あったりしても、基本的にはひとつのタイトルでまとめた一定の形式をもった書類のこと。
たとえばワープロソフトで数ページの報告書を作成したら、ひとつのタイトルでひとつのファイル、として保存するわけです。
☆フォルダ = 各種ファイルをまとめて整理・保存する入れ物
フォルダーは、いろんな種類のファイルを保存します。
形式は別々でも、あるテーマに沿って関連するファイルを放り込んでおけばいいのです。
たとえばワープロや表計算、デジカメの画像ファイルもフォルダーでひとつにまとめられます。
要するに
「ファイル」は書類(一定の形式をもつデータの集まり)であり、「フォルダー」は各種「ファイル」を整理・保存する「入れ物」
という関係です。
パソコンのシステムやプログラムは、数えきれないほどたくさんのファイルから成り立っており、これを分類せずに保存したのでは効率的に使えません。
さらに日々、増え続けるファイルを整理するために「入れ物(フォルダー)」が必要なのです。
パソコンはフォルダーでファイルを機能やテーマによって分け、データを使いやすく、探しやすく保存しているのです。
「なにしろパソコン」では記事内に Amazon や 楽天 が販売する商品へのリンクや画像を掲載することがあり、そのアフィリエイトリンクを経由して商品の購入があったときに販売元から広告収入を得る場合があります。
記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。