「リツイート」と「(非公式)RT」あるいは「QT」の違いが分かりにくくて困ります。
混乱の大きな原因はツイッター社が、すでにツイッター利用者に普及している「リツイート」という言葉を新しい機能の名前に使用してしまったことにあります。
すでに「リツイート」と「非公式RT」さらには「QT」に関する考察については何度か書いており、以下の記事は現在でもよく読まれています。
QT、RT、リツイート(公式RT) についてのプチ解説|なにごとも経験
今回の「ツイッター本」でも、きちんと取り上げました。
【FAQ】
192 QT、RT、リツイートの違いとは?
193 RT(非公式RT/コメント付きRT)の注意点は?
ここでは、本の中では記載しきれなかった
「リツイート」と「RT」さらには「QT」に関する一考察
を紹介します。
私はいまだに
ツイッター社が「リツイート」という既存の言葉を新しい機能の名前にしてしまったのは大きなミスだった
と思っています。
それまでの「RT(リツイート)」はツイッターの利用者が自発的に使い始めた書式で、それによってツイッターの情報伝搬力が飛躍的に向上したのは明らかで、ツイッター社としてもありがたい使い方であったはずです。
その一方で、従来の「RT」の書式では、オリジナルの省略や編集、改ざんが行なわれたり、出所がたどれなくなるデメリットもあるため、ツイッター社が「公式」に機能を追加したのは理解できます。
リツイート機能を公開しました(2010/1/22 Twitterブログ)
もちろん新しい機能を追加導入したこと自体はいいのですが
問題は名前を「リツイート」にしてしまった
ことです。
誰が考えても
公式の「リツイート」が登場しても従来の「RT」はなくならない
従来の「RT」は単なる「書式」なので利用の規制もできない
ため、新機能の名前を「リツイート」つまり「RT」にしたら利用者が混乱するのは容易に予想できたはずです。
特に、新しくツイッターを始める人にとって
「リツイート」と非公式「RT」の存在は、ツイッターを分かりにくくしているひとつの要因
になっています。
すでに従来の「RT」は、「RT」という呼び名で何年も使われて浸透しており、公式が登場してもなくならないので、ツイッター社は「本家だから」みたいな意地を張らず、あえて「リツイート」なんて名前にせずに「フォワード」といった名前にすればよかったのです。
そもそも公式の「リツイート」は「再度ツイートする(リツイート)」というより、単純にツイートをそのまま自分のフォロワーに「転送」あるいは「紹介」する機能です。であれば、素直に「フォワード」あるいは「FT」でもよかったはずです。
一方で、従来の「RT」は「QT」と呼べばいいという人もいますが、結局、
QTもツイッター公式でないため浸透するはずもなく、「RT」と「QT」が存在することで混乱に拍車をかけるだけ
です。
Twitterのコメント付き RT は QT と呼ぼう。 - Yaks
もちろん、ツイッター社がルールとして、今後はコメント付き「RT」は「QT」と表記してください、とでも継続的に呼びかけ、主要クライアントが「コメント付きRT」機能を「QT」にすれば可能性はありますが、いまのままだと混在するだけです。
まあ、いまさらこんなことを書いても仕方がないのですが
この文章を読むことで『だから「RT」「QT」「リツイート」が混在してややこしいのか』と理解する一助になれば
と思います。
とにかく、私はいまも「コメント付きRT」を愛用していますし、いちいち「QT」に書きかえようとは思いません。本当にあの「リツイート」機能追加のとき、ツイッター社が素直に別のネーミングにしてくれていたら、といまでも残念に思っています。
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