Excel には個別のセルに対して注釈を付ける機能があり、「メモ」は単独の情報を残すだけですが、「コメント」はブックを共有している複数のユーザーとコメントを交わし、履歴を記録することもできます。
現在の「メモ」は Excel 2016 以前のバージョンでは「コメント」と呼ばれていたもので、名前は変わっても機能に変わりはありません。
もしも以前の「コメント」である「メモ」を付けたいときは、「校閲」リボンの「メモ」メニューで「新しいメモ」を選択します。
あるいはセルを右クリックして現れたメニューから「新しいメモ」を選択することもできます。
これで「新しいメモ」の入力ボックスがポップアップ表示され、入力を開始できます。
※ 追加/編集のショートカットキー「Shift + F2」も引き継がれてます。
そして現在の「コメント」を付けたいときは「メモ」と同様にセルを右クリックして現れたメニューから「新しいコメント」を選択、
現れた入力ボックスに「会話を始める」とあるので利用者のコメントを入力、投稿します。
※「投稿」は「Ctrl」キーを押しながら「Enter」キーを押します。
「コメント」には「セル番号」と「投稿日時」が記録されます。
すでにある「コメント」には、ブックを共有している他のユーザーが「返信」をすることで、対話表示(スレッド表示)できるのです。もちろん「自分」にも返信できます。
「コメント」「メモ」の操作は「校閲(タブ)」リボンでも可能です。
「コメント」グループでは、セルに「新しいコメント」を付けたり、付けたコメントを「削除」したり、複数があれば「前のコメント」や「次のコメント」で切り替えたり、「コメントの表示」もできます。
「コメントの表示」では、画面右に「コメント」ウインドウが開き、すべてのコメントを一括表示でき、各コメント右上の「セル番号」で付けたセルが分かり、クリックすれば該当セルが選択されます。
「メモ」グループでも、メニューから選んでセルに「新しいメモ」を付けたり、「メモの編集」で変更や追加をしたり、複数のメモがあれば「前のメモ」「次のメモ」で切り替えたりできます。
さらにセルごとで「メモの表示/非表示」により表示を切り替えたり、「すべてのメモを表示」で一括で表示したり、「コメントに変換」で「すべてのメモをコメントに変換」することができます。
「すべてのメモを表示」したままにすると「メモ」の下にあるセルが隠れてしまうので、「コメントの表示」で画面右に「コメント」ウインドウが開くほうが見やすいともいえます。
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