Excel の表示形式で「コードセクション」とは、セルの入力データに適用する書式を条件により「;」で区切って分けたもので、「正の数」「負の数」「ゼロの値」「テキスト」と最大 4つに分けられます。
たとえば以下のような表示形式コードがあったとします。
[青]#;[赤]-#;[緑]0;[紫]@
これは「;(セミコロン)」であいだを挟んだ 4つの「コードセクション」で、それぞれ別の書式が設定されています。
- 正の数:
[青]#
- 負の数:
[赤]-#
- ゼロ:
[緑]0
- テキスト:
[紫]@
要するに、セルの入力データが
「正の値」なら青、「負の数」なら赤、「ゼロ」なら緑、「テキスト」なら紫
とフォントの色が変わります。
[青] や [紫] は色が微妙な気もしますが、これが仕様なので仕方ありません。また「0」と「#」に関しては以下のページを参考にしてください。
もっと複雑な条件によって書式を変えたい場合は「条件付き書式」を使ったほうがいいでしょう。
「条件付き書式」なら「書式記号」など知らなくても設定できます。
最大 4つに分けられますが、1つ、2つの場合もあります。
- 「;」がなく、1つのセクションのみの場合、
→ セクション内のコードをすべてのデータに対して適用 - 「;」が 1つで、2つのセクションがある場合、
→ 最初のコードセクションが正の数とゼロ、2番目が負の数に適用
つまりセルのデータが負の数ならフォントの色を赤色にするシンプルな表示形式の場合は
0;[赤]-0
となります。つまり、この『「;」が 1つで、2つのセクションがある』場合、ゼロでは赤くなりません。
「コードセクション」および「表示形式の書式記号」については以下の Microsoft の公式サポートページが参考になります。
「コードセクション」で複数の書式を並べると、たとえば「ユーザー定義」の一覧にある以下の書式設定はかなり複雑に見えます。
_ ¥* #,##0.00_ ;_ ¥* -#,##0.00_ ;_ ¥* "-"??_ ;_ @_
でも、「;」で区切られている、と知っていれば、割りとシンプルな書式だったりします。
- 正の数:_ ¥* #,##0.00_
- 負の数:_ ¥* -#,##0.00_
- ゼロ:_ ¥* "-"??_
- テキスト:_ @_
結果はこうなります。
セルの幅を広げても「¥」がセルの左端に表示されるのもポイントですね。
ちなみに「コードセクション」から話はそれますが、例に使った「色コード」には
[黒] [青] [水] [緑] [紫] [赤] [白] [黄]
がありますが、太字にしないと色が分かりにくいし、 [水] や [紫] は色の見え方も微妙です。
さらにセルが白背景の場合、[白] は見えないし、 [黄] 、もほとんど見えません。
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