Excel の「表示形式」とは、セル内のデータを変更せずに表示だけを希望した外観となるように設定する各種書式のことで、その「表示形式」の書式設定で使用される「@」「#」「?」「*」などが「書式記号」です。
詳しくは Microsoft の公式サポートページが参考になります。
「ユーザー定義」には「書式記号」を使った様々な書式が用意されているので切り替えながら「サンプル」を見ると理解が進みます。
よく使う「書式記号」には以下のようなものがあります。
- @(アットマーク)
- 入力された文字列を指定位置に挿入して表示
- "(引用符)
- 2つの「"」で挟んだ文字列を指定位置に挿入して表示
たとえばセルに「大谷」と入力し、書式を「@"様"」とすると「大谷様」と表示されます。
- #(ハッシュマーク)
- 小数点前後に並べた「#」の個数で数値の有効桁数を決める。
- 0(ゼロ)
- 数点前後に並べた「0」の個数で数値の表示桁数を決める。
- 実際の数値の桁数よりも少ない場合、有意でないゼロを表示
- ?(クエスチョンマーク)
- 小数点前後に並べた「?」の個数で数値の表示桁数を決める。
- 数値の両側に有意でないゼロがある場合、スペースを追加して、等幅フォントで書式設定したときに数値を小数点揃えにする
たとえばセルの入力値が「12.34」で、書式が「###.###」なら「12.34」、「000.000」なら「012.340」、「???.???」なら「 12.34 」と表示されます。
「???.???」のとき、数値がないケタに半角スペースが挿入されます。
さらにユニークなのが
- _(下線):「_」の次の文字と同じ幅のスペースを挿入
*
(アスタリスク):セル幅いっぱいになるように「*」の次の文字を繰り返し挿入
たとえばセルの入力値が「100」で、書式が「"\"#
」なら「\
100」と右寄せ表示され、「"\"* #
」なら「\ 100
」と「\
」が左端に挿入表示されます。
「#」と「0」の違いについては、さらに詳しく解説しています。
共通の部分もあります。
- 整数の位に指定した書式記号の個数よりも、入力した整数の位の桁数が多い場合、すべての整数の位で数字が表示
- 小数の位に指定した書式記号の個数よりも、入力した小数の位の桁数が多い場合、書式記号の個数+1の位以下は四捨五入
※ たとえばセルの数値が「12.345」で、書式が「##.##」でも「00.00」でも「??.??」でも「12.35」となります。
そして違いは以下の部分です。
- 「#」の個数で小数の位の桁数を指定すると、その桁まで数字があれば表示されるが、ゼロのときは表示されない。
- 「0」の個数で指定した整数あるいは少数の位の桁数が、実際に入力した桁数よりも少ない場合、ゼロが挿入される。
- 「?」の個数で指定した整数あるいは少数の位の桁数が、実際に入力した桁数よりも少ない場合、半角スペースが挿入される。
※ たとえばセルの数値が「12.3」で、書式が「##.##」なら「12.3」、「00.00」なら「12.30」、「??.??」なら「12.3 」になります。
混在した書式「#,##0」で「12345」と入力すると「12,345」とカンマ区切りが表示され、一方で「123」と入力するとカンマは表示されず、そのまま「123」と表示されます。
この「#,##0」で最後が「0」なのは、書式が「#,###」だと「0」を入力すると何も表示されないので「#,##0」として「0」を表示されるようにしています。
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