「TAR」とは、2023年頃に Windows 11 OS に採用され、現在は標準で作成、展開が可能となったアーカイブ(複数のファイルやフォルダーをひとつにまとめる)形式です。「TAR」単独で圧縮はできません。
2024年10月現在、最新の更新プログラムを適用済みの Windows 11 でファイルやフォルダーを右クリックして現れるメニューで「圧縮先」を選択した先の選択肢として
- ZIPファイル
- 7zファイル
- TARファイル
- 追加オプション
があり「TARファイル」を選択すると「TAR」形式で拡張子「.tar」が付いたアーカイブファイルを作成できます。
「TAR」は日本語読みで「ター」、「Tape ARchives」を短くした名前で、UNIX系 OS でアーカイブファイルを作成するときに使われます。
「TAR」自体には圧縮機能はありませんが、アーカイブすると同時に他の圧縮方法を適用することで圧縮ファイルを作成は可能です。
「追加オプション」を選択すると「アーカイブの作成」画面が開き、「アーカイブの形式」で「tar」を選択しただけでは圧縮レベル設定はグレイ表示され、圧縮できないのが分かります。
そこで「圧縮方法」を「なし」から以下のいずれかを選択して
- BZip2
- Gzip
- xz
- Zstandard
で「TARファイル」を圧縮することも可能です。その場合、拡張子は
- .tar.bz2
- .tar.gz
- .tar.xz
- .tar.zst
となります。
ほとんどの Windows OS 利用者は Linux を含め UNIX系 OS で使える「tar」コマンドによって作成されたアーカイブファイルをやり取りすることはないでしょう。
- 「アーカイブ」とは複数のファイルをひとつにまとめること
- パソコン用語解説(2013/5/8)
それでも「tar」というアーカイブ形式があり、Windows 11 なら標準で「TARファイル」を作成したり、展開したりできるようになった、ということは覚えておいて損はないでしょう。
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