Excel で「数式バー」左の「関数の挿入」ボタンとは、「数式バー」および選択中のセルに関数を含む数式を挿入するためのボタンです。すでに数式が入力済みの場合は「関数の引数」の変更にも使われます。
Excel の「数式バー」には左端から右に「キャンセル」「入力」「関数の挿入」という 3つのボタンが並んでいます。
それぞれ
- キャンセル:「数式バー」で直前の編集をキャンセルして終了
- 入力:「数式バー」を選択/編集中の数式を実行
- 関数の挿入:「数式バー」に関数を挿入
といった操作をマウスでのクリックや指でのタップで実行できます。「入力」ボタンは以前、解説しています。
空白セルを選択した状態で「関数の挿入」ボタンをクリックすると、「数式バー」および選択中のセルの先頭に「=」記号が入力されると同時に「関数の挿入」画面がポップアップ表示されます。
「関数の挿入」画面では一部分でもいいので関数の名前や、関数でこんなことがしたい、といったことを文字で入力して「関数の検索」をすると、結果が「関数名」一覧に表示されるので選択できます。
あるいは「関数の分類」リストから希望する関数が含まれていそうな分類を選ぶことでも「関数名」一覧が表示されるので選択できます。
希望の関数を選択すると「関数の引数」画面に切り替わり、選択した関数で使う値や範囲、文字列などを直接入力、あるいはシートのセルや範囲を選択して入力、結果も参考の上で「OK」ボタンで確定します。
空白セルではなく、すでに関数を含んだ数式が入力済みのセルを選択した状態で「関数の挿入」ボタンをクリックすると、「関数の挿入」画面ではなく「関数の引数」画面がポップアップ表示されます。
なので空白セルに「関数の挿入」ボタンで関数を含んだ数式の挿入をいったん確定したあとで、やはり引数の変更をしたくなったときにも「関数の挿入」ボタンをクリックすればいいというわけです。
これを踏まえて、長くなってもいいなら
「関数の挿入/引数の編集」ボタン
という名前にでもすれば、より分かりやすかったかもしれません。でも長いので「関数の挿入」なのは妥当です。
「関数の挿入」ボタンは「数式バー」左だけでなく、リボンで「数式」タブに切り替えた左端にもあります。
でも、タブを切り替える手間などを考えると「数式バー」左のボタンのほうが使いやすいはずです。
あと「関数の挿入」にはショートカットキーもあります。
Shift + F3
覚えられるならキーボード操作中には便利です。
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