「拡張機能」とは、ブラウザーに追加して常駐利用できるプログラムのことで、ブラウザー自身に、あるいは特定サイトやウェブアプリに機能を追加したり、既存の機能を強化や省略することができます。
「拡張機能」は Google が開発したウェブブラウザーの「Chrome」が登場した当初から提供されていました。
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Google は積極的に「chromeウェブストア」で様々な「拡張機能」を無料のものを中心に数多く一般公開して、誰でもインストールできるようにしています。
これが「Internet Explorer」を含めた既存のブラウザーとの大きな差別化のひとつとなっていました。
その後、市場競争の結果、ブラウザー市場は「Chrome」が圧倒的優勢となって「Internet Explorer」はサービス終了に追い込まれ、後継の「Microsoft Edge」も当初は「Chrome」に対抗できませんでした。
そこで「Edge」は「Chrome」と同じブラウザーエンジン「Chromium(クロミウム)」を導入することで技術的な差別化をなくす戦略に出ました。
どちらも「設定」画面で調べると「Chromium」の使用を明記しています。
◇ Google Chrome について(「設定」画面より)
◇ Microsoft Edge について(「設定」画面より)
その結果、現在の「Chrome」と「Edge」は、基本的な機能でいえば「ほぼ同じブラウザー」となっています。
そして「Chrome」用の「拡張機能」も、ほぼすべて「Edge」でも使用可能で、どちらでも動作するようになっています。
これで「拡張機能」があるから「Chrome」という差別化はできなくなったわけです。
そんな「拡張機能」はブラウザーに常駐させることができて便利ですが、数が増えてくると、
- 常駐によってメモリーが消費される
- ほかの「拡張機能」と機能が重なって動作が不安定になる
- 悪質なプログラムや機能が隠されている
といった可能性も出てくるので追加や利用には注意が必要です。
定期的に確認して不要な「拡張機能」は削除するといいでしょう。
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