Excel の「COUNTIF関数」とは、指定した範囲に含まれるセルのうち、単一の検索条件と一致するセルの個数を返す関数ですが、範囲と条件が複数あるときは「COUNTIFS関数」を使います。
「COUNTIF関数」の構文は以下のとおり。
COUNTIF(範囲, 検索条件)
引数の役割は
- 範囲(必ず指定):数えるセルのグループ。 範囲には、数値、配列、名前付き範囲、参照が入る。空の値とテキスト値は無視。
- 検索条件(必ず指定):個数の計算対象となるセルを決定する条件を数値、式、セル参照、または文字列で指定。
たとえば検索条件は、数値なら 32、比較演算子なら ">32"、セル参照なら B4、文字列なら "リンゴ" 、といった具合に指定します。
「関数の挿入」画面の説明文は
『指定された範囲に含まれるセルのうち、検索条件に一致するセルの個数を返します』
となっています。
次に「COUNTIFS関数」の構文は以下のようになります。
COUNTIFS(条件範囲1, 検索条件1, [条件範囲2, 検索条件2],...)
引数の役割は
- 条件範囲1(必ず指定):対応する条件による評価の対象となる最初の範囲を指定。
- 検索条件1(必ず指定):個数の計算対象となるセルを定義する条件を数値、式、セル参照、または文字列で指定。
- 条件範囲2, 検索条件2, ...:追加の条件範囲と対応する検索条件のペアで省略できる。最大 127 組の範囲/条件のペアを指定可能。
追加の条件範囲がある場合、"条件範囲1"で指定された範囲と同じ数の 行あるいは列が設定されている必要があります。
「関数の挿入」画面の説明文は
『特定の条件に一致するセルの個数を返します』
なぜだか「COUNTIF関数」の説明より短くなっています。
さて、例として 3人の生徒で 3科目のテスト結果の点数表があるとしましょう。
この中で「100点の数」を調べるには
=COUNTIF(B2:D4,100)
と入力して
確定すると 1 と表示されます。
指定された(ひとつの)範囲の中に含まれる条件に一致したセルの数を数えているわけです。
一方で「3人とも 60点を越えた科目の数」を調べるには
=COUNTIFS(B2:B4,">=60",C2:C4,">=60",D2:D4,">=60")
と入力して
確定すると 2 と表示されます。
つまり指定された範囲の中に含まれる条件(複数でも構わない)に一致したセルの数を数えているわけです。
「COUNTIFS」は「条件範囲2, 検索条件2, ...」が省略可能なので
=COUNTIFS(B2:D4,100)
も成立して、結果も 1 となります。
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