「游書体(游ゴシック/游明朝)」は Office 2016 から「既定」に採用されたフォントで、特に「游ゴシック Light」は Word で標準の「見出し」フォントになっており、普通の「游ゴシック」より文字が細い(Light)です。
すでに「游ゴシック」「游明朝」については解説しています。
「字游工房」という書体デザイン会社が企画・制作したため、フォントの名前に「游」の文字が使われています。
当時は「Light」について調べていませんでした。
Word で適用できるフォントの一覧から「游ゴシック」関連を探すと以下の 3種類があります。
- 游ゴシック
- 游ゴシック Light
- 游ゴシック Midium
「游明朝」は以下の3種類。
- 游明朝
- 游明朝 Demibold
- 游明朝 Light
一覧の並びは太さではなく、アルファベット順のようです。
実際に Word に同じ文字を並べて「游ゴシック」の各フォントを適用すると、文字がより太くなるのが目で見ても分かります。
游ゴシック Light < 游ゴシック < 游ゴシック Midium
比較して見る限り「游ゴシック Light」は「見出し」で使用するには細すぎる印象で「游ゴシック Medium」のほうが見出しっぽいです。
さらに「游ゴシック Light」を「太字」に設定してもそこまでは太くならず、逆に「游ゴシック Medium」は「太字」にしなくても見出しに使えそうですし、「游ゴシック」の「太字」は太すぎる印象です。
なので「游ゴシック Light」が「見出し」フォントとして採用されている理由は分かりません。
とりあえずフォントだけで「Light」「標準」「Midium」と太さ調整でき、さらに「標準」を「太字」にすればさらに太くできるという感じです。
Light < 游ゴシック < Midium < 太字
もしかすると「MSゴシック 太字」の置き換えなら「游ゴシック 太字」は太すぎる、という判断なのかもしれません。
「MSゴシック 太字」の太さに近いのは「游ゴシック 太字」ではあります。
なんとか Microsoft の公式サイト内で、なぜ「游ゴシック Light」が Word のテーマで「見出し」の既定フォントに選ばれたのか情報を探してみましたが見つけられませんでした。
明確な理由があるなら公式に教えて欲しいです。
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