「HYPERLINK関数」とは、現在のブックの別の場所にジャンプするか、パソコン内部や外部のサーバー、インターネット上に保存されているドキュメントを開くリンク(ショートカット)を作成する関数です。
「HYPERLINK関数」の書式(構文)は
HYPERLINK(リンク先, [別名])
となります。
引数の
- 「リンク先」は必須項目で、開くドキュメントのパスとファイル名(Excel ファイルならシート名やセル番号まで可能)、あるいはインターネット上のアドレス(URL)を指定します。
- 「別名」はセルに表示するリンクの張るための文字列を指定します。省略可能で、その場合「リンク先」で指定した文字列が表示されます。
「リンク先」と「別名」を指定した「HYPERLINK関数」による式をセルに入力すると、セル内に「別名」の文字列がリンクを示す下線と設定色(青や緑など)で表示され、クリックすると「リンク先」にジャンプします。
リンクを 1回でも選択すると「表示済みのハイパーリンク」で設定された文字色(紫など)に変わります。
ちなみにリンクの文字色は「ホーム」-「スタイル」-「セルのスタイル」で「ハイパーリンク」「表示済みのハイパーリンク」で確認できます。
右クリックすると「変更」もできます。
たとえば同じブックに「1月」という名前のシートがあり、そのシートに切り替えてセル「A1」を選択した状態にするリンクを作成するには
=HYPERLINK("#1月!A1","1月")
とセルに入力します。「#1月!」でシート「1月」が指定でき、直後に「A1」を付けることでシート「1月」のセル「A1」が指定できます。
ここで「リンク先」で同じブックを示すのに「#」を使っています。
ファイル名、たとえば [sample.xlsx] を使って「#1月!」を「[sample.xlsx]1月!」と表記することもできます
ですが「#」のほうが圧倒的に短く簡単です。
下線の付いたリンク状態の「1月」をクリックするとシート「1月」に切り替わり、セル「A1」が選択された状態となります。
もし「別名」の "1月" を省略した
=HYPERLINK("#1月!A1")
を入力すると「#1月!A1」という文字列に下線が付いたリンク状態となります。
でも、やはり「1月」など文字列だけでリンク先が分かる「別名」を指定しておいたほうが分かりやすいでしょう。
ほかにも「724685.com」サイト上にアップロードしておいた「sample.xlsx」という見本の Excelファイルを指定して、それを表示、あるいはダウンロードするようにリンクを作成するなら
=HYPERLINK("https://www.724685.com/sample.xlsx","見本を表示")
となります。
生成リンクをクリックすると既定ブラウザーが Microsoft Edge ならブラウザー上で Web版 Excel によって「sample.xlsx」が開いて表示されます。
Google Chrome ならファイルがダウンロードされます。
Excel のセルに一般的なサイトへのリンクを作成したいとき、関数を使わなくてもセルに直接アドレス(URL)を入力して、
選択された状態で Enterキーを押せば、アドレスの文字列(URL)にアドレスへのリンクが自動的に設定できます。
でも、リンクを説明するための文字列を別に指定したいなら「HYPERLINK関数」が使えます。
=HYPERLINK("https://www.724685.com/","なにしろパソコン")
あるいは文字列を最初に入力して、そのセルを右クリックして現れるメニューから「リンク」>「リンクを挿入」を選択して、
「ハイパーリンクの挿入」画面で「アドレス」として「https://www.724685.com/」を挿入する方法もあります。
「ハイパーリンクの挿入」画面はショートカットキー「Ctrl+K」でも呼び出せます。
あとは「HYPERLINK関数」を使うか、「ハイパーリンクの挿入」を使うかを内容や目的に応じて決めましょう。
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